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春は危険がいっぱい!愛犬を病気から守るワクチン接種とその種類

ワクチンで病気を未然に防ごう

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春になり暖かくなってくると蚊なども活発に行動し始めるので、愛犬のためにも飼い主さんのためにも、ワクチン接種をする必要があります。春に予防したい病気の種類と、その危険性とはどんなものなのでしょうか。病気を予防するために必要なワクチン接種を、ここで再確認しておきましょう。

フィラリア症

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フィラリア症は、心臓や肺動脈にフィラリアが寄生することで血液の流れが悪くなり、命にも関わる障害を引き起こす病気です。蚊を媒介して感染するため、蚊が活動しはじめる4月ごろからの予防が必要になります。予防するには内服薬や1ヶ月に1回の滴下薬のほか、1年に1回の注射などがあります。

狂犬病

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現段階で日本での狂犬病の発症報告はされていませんが、最近では海外との往来も増えてきたことで、狂犬病が持ち込まれるリスクが高くなっています。狂犬病は人にも感染し、発症するとほぼ死に至ると言われています。犬だけでなく人のためにも、年に1回のワクチン接種は欠かさず受けるようにしてください。子犬は生後91日(13週)以降30日以内に接種し、そのあとは年に1回、4~6月に役所で行う集合接種を利用するか、かかりつけの動物病院に行って接種するなどしてください。

混合ワクチンの種類

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混合ワクチンを接種することで、人にも感染する病気や致命リスクの高い病気、伝染力の高い病気を予防し、重症化するのを防ぐことが出来ます。代表的なワクチンの種類を見てみましょう。

5種混合ワクチンで防げる病気

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犬ジステンバー

感染すると咳やくしゃみ、発熱などを起こし、重症化するとけいれんなどの脳神経症状などを引き起こし死に至ることもあります。

犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症には1型と2型があります。腸炎と心筋炎を起こして激しい下痢や嘔吐、血便などが続き、発症から1、2日で死に至ることもあります。

犬伝染症肝炎(アデノウイルス1型)

40℃以上の高熱が出たり、元気や食欲がなくなります。肝臓障害にくわえて、角膜が青白く見えるブルーアイが見られます。

犬伝染症喉頭気管炎(アデノウイルス2型)

咳や鼻水が持続するほか、まれに肺炎になってしまうこともあります。

犬パラインフルエンザ

咳や鼻水、発熱などの症状が出て、ほかの細菌に同時感染すると、生命に危険が及ぶほど重症化することも。

7種混合ワクチンで防げる病気

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7種混合ワクチンでは、5種混合ワクチンで防げる病気にくわえて、以下の病気も防ぐことが出来ます。

犬レプトスピラ感染症

犬レプトスピラ感染症は、川や沼の水、おもにネズミの尿などから感染し、人にもうつる病気です。さまざまな型があり、症状は嘔吐や下痢、発熱、黄疸など。200種類以上ある犬レプトスピラのうち、日本で感染が確認されている細菌株は、イクテロヘモラジー、カニコーラ、ヘプドマディスなどが代表的です。この3つの細菌株以外に対するワクチンも複数あります。

8種混合ワクチンで防げる病気

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8種混合ワクチンでは、5種混合ワクチンと7種混合ワクチンで防げる病気にくわえて、以下の病気を予防することが出来ます。

犬コロナウイルス感染症

犬コロナウイルス感染症は伝染力が高く、症状としては嘔吐や下痢、胃腸炎などを引き起こします。ほかの病気との合併症では死に至ることも。

ワクチン接種をする際に気をつけたいこと

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混合ワクチンは、製薬会社によってワクチンの組み合わせが異なる場合があります。一般的には2種から10種まであり、動物病院ごとに取り扱っている混合ワクチンの種類は異なります。ワクチン接種後は、アナフィラキシーショック(血圧の急激な低下などを引き起こす症状)を引き起こす可能性もあるので、動物病院の待合室で30分ほど様子を見ましょう。

また、接種して数時間経ってから、顔が腫れたり嘔吐したりする犬もいます。接種して1日は愛犬の様子を見て、何か気になることがあれば再度動物病院へ行きましょう。

ワクチン接種のおかげで病気の早期発見も!?

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ワクチン接種を行う際、愛犬の体に問題がないかどうか診察をしますが、このときにがんが見つかった犬もいるそうです。愛犬の健康管理のためにも、年に1回のワクチン接種は欠かさずに行きましょう。
春になると、愛犬を連れてワクチン接種に行くことも多くなりますよね。これからの季節、病気を予防するためにもとても大切なことです。愛犬が健康に過ごすためにも、忘れずにワクチン接種に連れていってあげましょう。
出典/「いぬのきもち」2018年3月号『春に気をつけたいこと一覧』(監修:ノヤ動物病院院長 獣医師 野矢雅彦先生)
文/佐藤
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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