犬が前足をなめ続けることがあるようです。この行動から、どのようなことが読み取れるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が前足をなめ続ける理由
犬が前足をなめ続ける理由としては、いくつか考えられます。お手入れとしてなめていることもありますが、下記のような原因が隠れている可能性もあるでしょう。
かゆみがある
マラセチア・細菌・ニキビダニ等による感染性皮膚炎や、アレルギー、アトピーなどが原因で、前足にかゆみを感じることも。
痛みがある
前足に棘などの異物が刺さっていたり、傷ができていたり、関節炎などがあったりして、痛みを感じていることも。
精神的なもの
退屈を感じて暇つぶしで前足をなめることもあれば、不安感や緊張感などの気持ちのあらわれのことも。
犬が前足をなめているときの対処法
お手入れの一貫としてなめていて日常生活に支障がなく、飼い主さんの声かけですぐに止めたり、皮膚が赤くなっているなどの症状がないようであれば、現状心配はないかと思います。しかし、「かゆみ」「痛み」「精神的なもの」が原因となっているようであれば、それぞれ治療が必要になります。
前足をなめる行為をやめさせる対処法としては、なめているときに声をかけて気をそらしてあげたり、遊びに誘ってみたり、なめないようにエリザベスカラーをするなどです。
それでもしつこくなめ続けるようであれば、かゆみや痛み、精神的な理由が関係している可能性があります。動物病院を受診し、必要な治療を受けるようにしましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ