単に噛みつき欲求を満たすだけではない
梅雨の時期や雪が降り続く地域だと、長い間散歩に連れていけないこともありますよね。そんなときは、室内遊びで愛犬のストレスを解消させてあげましょう!今回おすすめしたい遊びが、「引っ張りっこ遊び」です。準備するアイテムも少なく手軽にできますし、愛犬の噛みつき欲求を満たしてあま噛みの防止にもつながります。それでは、引っ張りっこ遊びの効果について、一つずつ見ていきましょう。
飼い主さんとの大切なスキンシップに
引っ張りっこ遊びは噛みつき欲求を満たすのにくわえて、「遊んでくれる飼い主さんのことが好き!」と愛犬の考えるきっかけにもなります。飼い主さんと愛犬の関係性の深さは、問題行動の予防にもつながりますので、とても理にかなった遊び方だと言えますね。
くわえているものを口から離せるようになる
愛犬と引っ張りっこ遊びを十分に楽しんだあと、終えるときにはフードと交換してみましょう。この行為を遊びのたびに繰り返すことで、愛犬の口からおもちゃを離す練習になります。飼い主さんの合図でくわえているものを離せるようになれば、危険なものに噛みついてしまったときの対応もきっとスムーズになりますよ。
クールダウンを教えられる
愛犬が興奮したときにコントロールする「クールダウン」は、もしものときのために教えておきたいしつけの一つ。引っ張りっこ遊びでは、遊ぶを通じてクールダウンを教えることもできます。
まずは、犬が興奮しているサインを読み取りましょう。愛犬がおもちゃを引きちぎるようなそぶりを見せてうなり始めたら、興奮している証拠。一度小休止させて落ち着いたらまた開始、興奮したら小休止と繰り返しましょう。愛犬が興奮しすぎる前段階に小休止させることで、クールダウンとなりますよ。
正しい引っ張りっこ遊びの工程を知ろう!
1. リードをつけたままボールに注視させる
まずは、噛まれそうになったときも、すぐに反対の手に持ちかえられるように、大きめのおもちゃを用意してください。そしてリードをつけた愛犬おもちゃを見せて、注目させます。なお、噛まれることを避けるために、犬が噛んでいる箇所よりもなるべく遠くを持つように心がけてください。
2. 生き物のようにおもちゃを動かす
愛犬がおもちゃに注目したらスタート!持ち手を下げて、おもちゃを床に這わせながら生き物のように動かします。愛犬がおもちゃに噛みついたら、引っ張りっこを始めましょう。
3. 興奮が見られたらフードと交換
先述した通り、うなり始めたりおもちゃを引きちぎるような様子が見られたりしたら、興奮しているサインです。おもちゃを反対の手に持ちかえて、その手にフードを握ってニオイを嗅がせてください。その後、愛犬がおもちゃを離したらフードを与えましょう。
このとき注意すべき点は、「飽きるまで遊ばせない」こと。程よいタイミングでやめるように気をつけて、「この遊びは退屈だ」と認識させないようにしてください。
愛犬ともっと仲良しに!
以上、引っ張りっこ遊びの有用性についてご紹介しました。引っ張りっこ遊びは、愛犬の噛みつき欲求を満たすことであま噛み予防にもつながりますし、飼い主さんとの関係づくりにも役立つなどメリットがたくさん!疲れない程度にたくさん遊んで、愛犬ともっと仲良しになりましょう。
出典/「いぬのきもち」2017年5月号『はじめてしつけコンプリートドリル あま噛み直し&引っ張りっこ遊び』(監修:東京・世田谷のしつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/まり
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。