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【獣医師監修】犬の気管支炎 どんな症状?原因は?予防法など解説

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人と同様、冬になると犬もかかりやすくなるといわれる呼吸器疾患。なかでも代表的な気管支炎について解説。運動時や興奮すると、犬は咳き込むことがありますが、そのセキとどう違うのか、心配な犬の気管支炎について、獣医師にうかがいました。

この記事の監修

白畑 壮 先生

 獣医師
 プリモ動物病院相模原中央院長

 麻布大学獣医学部獣医学科卒業
 麻布大学附属動物病院腎泌尿器専科研修医

●資格:獣医師/日本小動物歯科研究会認定レベル全過程修了

●所属:日本獣医腎泌尿器学会日本小動物歯科研究会エキゾチックペット研究会

●主な診療科目:一般診療(外科、内科)/歯科/消化器科/エキゾチック診療/腎泌尿器科

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犬の気管支炎とは?

気管支とは、気管と肺をつなぐ左右に枝分かれした部分。この部分が感染症などによって、炎症を起こした状態を気管支炎といいます。空気の取り入れ口である鼻腔から、咽喉頭(のどぼとけ)、気管、気管支、肺までを呼吸器官と呼び、これらの器官に異常があると、呼吸に異常が起こり、セキもよく見られるようになります。

犬の気管支炎、症状は?

気管や気管支に異変があると、犬にセキが見られるようになります。以下のような呼吸や息づかいがおかしい場合は、要注意です。
●呼吸が速くなる
●カッカッと乾いたセキをする
●ガッガッと湿ったセキをする
●セキをしたあとに吐く
●口をあけたまま呼吸をする

犬の気管支炎、原因は?

ウイルスや細菌、寄生虫などの感染症がおもな原因ですが、まれに有毒なガスや化学薬品を吸い込んだり、異物を誤飲したりすることによる外傷が原因で気管支炎にかかってしまうこともあります。浅めの乾いたセキが出やすいのが「気管炎」で、深く苦しそうなセキなら「気管支炎」が疑われます。

犬の気管支炎、治療法は?

原因によって治療法が異なるので、原因を突き止めるための検査が必要になります。症状に合わせた薬の服用や、薬をガスや蒸気にして吸わせる吸引療法を行います。

犬の感染性の気管支炎、予防法は?

気管支炎を主症状とする感染症としては、ケンネルコフと呼ばれる伝染性気管気管支炎があります。免疫ができていない6ヵ月未満の子犬や老犬がかかりやすいといわれます。セキ、鼻水、発熱が見られることから、「犬のカゼ」といわれることもあり、これを予防するには、ワクチン接種がかかせません。また、呼吸器のためにも、室内を清潔に保つようにしましょう。

犬の気管、そのほかの病気

気管虚脱

気管が正常な状態を保てず、扁平につぶれてしまうことで、呼吸が困難になる病気。遺伝的な異常のほか、肥満やリードの引っ張りグセも原因になります。気管の変形が徐々に進行し、ひどくなると、犬は苦しそうな呼吸や激しいセキのほか、よだれを垂らしてあえぐことも。パグやボストンテリアなど、短頭種に多く見られます。

気胸

ケガや感染症などによって、肺や気道の一部が傷つくと、そこから胸腔内に空気が漏れ、肺を圧迫し、呼吸困難になる病気。呼吸が浅く速くなり、犬は胸を広げて呼吸しようとするので、ふだんより胸部が大きく見えることもあります。ときには外科手術が必要になることも。

肺炎

ウイルスや細菌、寄生虫などの感染症がおもな原因で、肺と気管支が炎症を起こす病気。セキが出ることが多く、それによって吐き気が誘発されることも。犬は、ゼーゼーと苦しそうな呼吸をしたり、口を開けたまま呼吸をしたりします。呼吸自体が浅く速くなり、ひどい場合、発熱や呼吸困難で倒れる恐れもあります。

咽頭炎

のどに炎症が起こり、軽い場合は空セキが出る程度ですが、症状が重いと痛みが出て食欲がなくなり、セキもひどくなります。犬はよだれが出たり、吐くようなしぐさをしたりすることもあります。また、ゼーゼーと苦しそうな息をしたり、口を開けたまま呼吸したりすることも。原因は、食べ物がのどを通過する際、のどを傷つけてなるほか、鼻炎や口内炎など周辺部位の炎症やウイルス感染が引き起こす場合もあります。

まとめ

犬の気管支炎は、飼い主さんがすぐわかる「セキ」にあらわれる為、比較的発見しやすい病気ともいえます。体は元気そうにしているので、軽く考えがちですが、重症化させないよう、愛犬の呼吸がおかしい、セキが見られる、などの症状がある場合はなるべく早めに動物病院を受診しましょう。

参考/いぬのきもち特別編集『愛犬のための健康長寿ガイドvol.1 犬の病気大百科』(監修 東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
監修/白畑壮先生(プリモ動物病院相模原中央院長)

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