1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. 大人気犬種「ゴールデン・レトリーバー」のヒミツ 被毛の色はあの2つの国がルーツ!? かかりやすい病気

犬と暮らす

UP DATE

大人気犬種「ゴールデン・レトリーバー」のヒミツ 被毛の色はあの2つの国がルーツ!? かかりやすい病気

犬種によって、そのルーツや歴史、見た目や性格はさまざまです。今回は介助犬としても活躍し、世界で大人気の犬種「ゴールデン・レトリーバー」をフィーチャーして、動物ジャーナリストの藤原尚太郎先生にお話を伺いました。性格やチャームポイントなど、その魅力をたっぷりと紹介します。
やさしい表情そのままに、穏やかな性格が魅力
やさしい表情そのままに、穏やかな性格が魅力

介助犬としても活躍する温厚で従順な家庭犬

ゴールデン・レトリーバーは、1800年代にイギリスで生まれ、その後ウォーター・スパニエルなどとの交配を重ね、今の姿になりました。水中と陸上での狩りにすぐれた犬種で、獲物の追跡などで活躍していたようです。学習能力や状況判断能力がすぐれているので、現代では盲導犬や介助犬としても働いています。

性格は、温厚で平和主義なのが特徴です。誰にでも友好的で、子どもやほかのペットにも愛情深く接してくれるので、幼児がいる家庭でも安心です。また、根っからの寂しがりやで、無邪気な性格なのもこの犬種の特徴。いっしょに遊ぶと、いつも幸せな表情を見せてくれるでしょう。

【DATA】
●原産国/イギリス
●体高/オス 56〜61㎝、メス 51〜56㎝
●体重/オス 29~34㎏、メス 25~29㎏
●性格/陽気、利口

“ゴールデン”のカラー

●ゴールド
アメリカで交配が進められ、生まれたカラー。日本では、このカラーが一般的。

●クリーム
いわゆる"英国ゴールデン"のカラー。毛質は、ゆるいウェーブがかかっていることも。

※ここでは"ゴールデン"のカラーを一般的な名称で、一部だけ紹介しています。
クリームの“ゴールデン”
クリームの“ゴールデン”

“ゴールデン”のチャームポイント

美しい体と輝く被毛が魅力
美しい体と輝く被毛が魅力
●アーモンドアイとやさしい顔立ち
両端が細く中央が丸いアーモンドアイによりやさしい印象に。穏やかな性格そのままの笑顔が魅力的です。

●流れるように輝く被毛
しっかり手入れすることにより、「フワフワ」「サラサラ」と流れるように輝く被毛に。

●バランスのとれた前後の足
四肢は長すぎず、美しいプロポーションを誇る。たくましい体つきで、運動も得意です。

股関節の異常や悪性リンパ腫を発症しやすい

遺伝的に股関節に発育異常が見られる病気「股関節形成不全」になりやすい犬種です。犬が歩くエリアが滑りやすいと、発症や悪化の原因になることもあるので注意が必要。また、悪性腫瘍(がん)で亡くなることが多い犬種です。早期に発見できるよう積極的に健康診断を行うことをおすすめします。

飼い主さんに聞いた“ゴールデン”のコト

●成長に応じて高さの調整ができる食器台を使用
(群馬県 Hさん)

大型犬なので、足の負担に気をつかっています。食事には高さの調整ができる専用の食器台を使い、前足に過度な負担がかからないように。また、ドッグフードだけでなく野菜やゆでた鶏肉も混ぜています。
写真提供/Hさん
写真提供/Hさん
●ハイキングや、犬用プールで全身を使って運動
(大阪府 Nさん)

愛犬は引っ張りっこ遊びが大好きで、ロープやぬいぐるみを頻繁に押しつけてきます。とにかく無邪気でかわいいです。休日は、なるべくハイキングや犬用プールへ行き、全身を動かせる遊びをしています。
写真提供/Nさん
写真提供/Nさん
“ゴールデン”は日本での登録頭数が約6138頭(ジャパンケネルクラブ「犬種別犬種登録頭数」2021年)で、中・小型犬が上位のなか、大型犬としては登録頭数が1位(全体の11位)なんです。納得の魅力がありました。
お話を伺った先生/動物ジャーナリスト 藤原尚太郎先生
監修協力/のづた動物病院 佐草優輝先生
参考/「いぬのきもち」2020年9月号『犬種セレクション ゴールデン・レトリーバー』
撮影/殿村忠博、尾﨑たまき、中川文作
写真協力/meg_and_smile
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る