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多頭飼いを始めたら「すぐに取り組みたいこと」「日々守りたいこと」6選

『いぬのきもち』読者モニターアンケートの結果(2022年7月実施)によると、現時点でおよそ1/4の読者がすでに多頭飼いをしていて、そうでない人も、その半数が「今後、多頭飼いをしてみたい!」と思っていることがわかりました。そこで今回は、多頭飼いを始めたらすぐに実践したいことと、気をつけたいことを、ドッグトレーナーの鹿野正顕先生に伺いました。

新しいコを迎えてすぐにすること

イラスト/松元まり子
イラスト/松元まり子

自宅の外まで先住犬とともにお出迎えに行く

●自宅で出迎えると、先住犬の警戒心が高まる可能性が

自宅敷地内は、犬にとってテリトリーです。そこに突然知らない犬がやってきたら、いくらフレンドリーな先住犬でも警戒心をいだくことが。新入り犬のお出迎えは、先住犬といっしょに自宅から少し離れた場所まで行くようにして。屋外で落ち合ってから、いっしょに自宅に戻ると◎。

先住犬も迎えた犬も、寄生虫の検査を受ける

●どちらかが感染していると、同居犬同士で感染し続ける

新入り犬がジアルジアやコクシジウムなどの寄生虫に感染していると、その犬が苦しむだけでなく、先住犬にうつる可能性が高いです。そうなると全頭の完治まで非常に手間がかかるため、迎えたらすぐ先住犬も含めて検査を受けて。感染症のなかには人にうつるものもあるため要注意です。

新入り犬の生活エリアは、サークルなどで区切る

イラスト/松元まり子
イラスト/松元まり子
●最初から同居犬と同じ生活エリアだと、トラブルや先住犬のストレスの原因に

最初から新入り犬も同じエリアで生活すると、先住犬はそれまでの生活ペースが乱されてしまい、ストレスになってしまうことも。ケンカなどに発展する可能性もあるので、最初のうち新入り犬は、サークルなどで仕切られたエリアで生活を。お互いの存在に慣れてきたら、最終的には先住犬と同じエリアに。

多頭飼いで日々気をつけたいこと

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

しつけや散歩、飼い主さんとの遊びはできる限り1頭ずつ行う

●1頭ずつならトラブルになりにくく、愛犬は満足しやすい

とくに新入り犬が元気のいい子犬や若い犬だと、先住犬との同時の散歩は危険を伴うことが。しつけも思うように教えられません。お世話は可能な限り1頭ずつ行うようにすれば、安全に確実にでき、犬たちも「飼い主さんとしつけや散歩ができてうれしい」と満足させやすいです。

ゴハンは各々のハウス内で食べさせるなど、お互いが干渉できない環境で与える

●いっしょに食べていると、先々トラブルになることが多い

ゴハンはそれぞれのハウスの中で与えるか、別の部屋で与えるなどして、同居犬のところに行けない状況で与えて。同じ場所で与えると、同居犬のゴハンを盗み食いしつづけて太ってしまったり、ゴハンの取り合いでケンカになったりしてしまうかもしれません。

1頭ずつふれあう時間を設ける

イラスト/松元まり子
イラスト/松元まり子
●1頭1頭と飼い主さんの関係性を深めれば、多頭飼いは成功します

多頭飼いで大事なのは、飼い主さんと各犬との関係です。犬と犬との関係はドライでもOK。それよりも、1頭ずつスキンシップを図ったり、1頭ずつしつけの練習や遊びを行うことで、飼い主さんと犬との関係を深めて。自然に犬同士の関係もスムーズになります。
多頭飼いをスタートしたら、先住犬に余計なストレスを与えないために、また、飼い主さんと愛犬、愛犬同士の関係をよりよいものにするために、ぜひ参考にしてくださいね。
お話を伺った先生/スタディ・ドッグ・スクール代表 鹿野正顕先生
参考/「いぬのきもち」2022年12月号『多頭飼いLIFE お見せします』
写真/尾﨑たまき
イラスト/松元まり子
文/いぬのきもち編集室
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