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犬は人の気持ちを読み取ることができるって本当?獣医師に聞いた
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、「犬は人の気持ちが読めるか」というテーマでアンケートを実施。この記事では、その調査結果をご紹介するとともに、犬が人の気持ちを理解できるかどうかを、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお聞きしました。
うちのコ、人の気持ちが読めるかも?

どんなときにそう感じた?
- 「気まずい空気のときは、遠くから様子を見ています」
- 「泣きたいほど落ち込んでいると、そっと寄り添ってそばにいてくれます。うつむいていると、鼻で私の顔をぐいっと上げたりもします」
- 「私がイライラしているときは決して近づかず、気配を消している。落ち着いたことを感じるとヒョッコリ出てきて、べったり寄り添う」
- 「家族間でケンカをしたとき、間に入ってやめるように促します。足が痛かったときには、そっと寄り添ってなめてくれました」
- 「足を骨折して動けなかったとき、そばにいて足をペロペロなめてくれました。コロナで寝込んでしまったときは、散歩に行けなくてもそばでじっとお利口にしていてくれました」
- 「本を読んで泣いていたとき、『どうしたの?』って感じで涙をなめに来てくれました」
- 「私が疲れているとき、『ぼくが励ましてあげる。遊ぼう~』とオモチャを持ってきてくれたり、『今はそっとしておくね』と傍らで寝てくれたりします」
- 「夫婦のちょっとした言い争いでも、離れた場所に移動してしょんぼりしてしまう」
- 「落ち込んでいるときなど、ジーッと見つめてきて私のそばを離れない。いつもなら甘えて、かまってをアピールしてくるのに」
【獣医師解説】犬は人の気持ちがわかる?
――飼い主さんからは、「落ち込んでいるときに寄り添ってくれた」「イラ立っているときは近づいてこない」などの声が挙がりました。犬は飼い主さんの気持ちを理解しているのでしょうか?
岡本先生:
「犬はもともと群れで暮らす生き物です。飼い主さんのことをよく観察していますので、いつもと違う様子を感知して行動している可能性があります。ただ、飼い主さんの気持ちをそのまま理解しているとは限らないでしょう」
――犬が人の気持ちを読み取る能力は、年齢とともに上がっていくのでしょうか?
岡本先生:
「一緒に過ごす期間が多いほど、飼い主さんの気持ちの変化を読み取りやすくなると思います。また、人と同様に、子犬よりも社会性のある成犬のほうが、気持ちを察する能力には長けているとは思います」
取材・文/柏田ゆき
※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年8月時点の情報です。
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