「愛犬が喜ぶから」「愛犬に好かれたいから」といった理由だけでおやつを与えていませんか? じつは、愛犬に「こうしてくれたらいいのに!」がおやつの使い方次第でかなうんです。
今回はチャイムや来客に吠えてしまうときの“おやつマジック”をペットドッグトレーナーで獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。
チャイムが鳴って吠えるとき=ニオイが強いおやつ入りのフードを大量にばらまく
チャイム音が鳴ったらフードを大量にばらいまいて愛犬の気をそらす、チャイム吠え対策の定番「フードばらまき」。ニオイをかぎながら集中して何かを探すことで落ち着きが出てくることを活用したものですが、そのフードにニオイが強いおやつを1割ほど混ぜると、さらに夢中になること間違いなしです。
※おやつ入りのフードを大量にばらまいた場合は、1日の食事量から差し引くことを忘れないようにしましょう。
【最強のおやつはコレ!】
●馬肉や鹿肉、カンガルー肉などのハードジャーキー
野性的なニオイが強い肉がベスト。ハードジャーキーなら、ばらまきやすさも◎。小指の爪の半分くらい小さくちぎったものをフードに加えて。
来客に吠えるとき=来客におやつを繰り返し投げてもらう
来客に慣れるための近道は、吠えている間はお客さんに無視をしてもらい、落ち着いたらおやつを与えてもらうこと。あらかじめ容器に入れておいたおやつの音で気をひいて近くに寄らせてから、おやつを一粒ずつ遠くに投げることを5~ 10回繰り返してもらって。繰り返すうちに警戒心がほどけていきます。来客が近づくと警戒するので椅子に座ったまま行ってもらうのが◎。
【最強のおやつはコレ!】
●牛肉や鶏肉などのハードジャーキー
容器の中で音が鳴りやすく投げやすいハードジャーキーが◎。手に入りやすい牛肉や鶏肉などを小指の爪の半分くらい小さくちぎって与えて。
「〝おやつ使い〞は、愛犬をイイコに変身させるマジック」と藤本先生。イイコにしてほしいシーンに合わせたひと工夫が成功の決め手になるんですね。今回ご紹介した先生流のテクニックを参考に、愛犬をイイコに変身させちゃいましょう!
お話を伺った先生/英国APDT 認定ペットドッグトレーナー、獣医師 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2023年1月号「使いこなしてもっとイイコに おやつマジック!」
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室