老犬に日光浴させるとどんな効果があるの？獣医師に聞いた犬の介護に役立つ話

年齢を重ねたシニア犬は、老化による筋力の低下や病気などによって歩けなくなったり立てなくなったり、寝たきりになることも考えられます。

このような場合、愛犬が自力でお散歩ができなかったり人のサポートが必要となる状況でも、太陽の光に当たることでシニア犬に多くの刺激を与えることができるそうです。

「犬の介護と日光浴」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬に日光浴をさせるメリット

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――犬が太陽の光に当たることは、どのような意味があるのでしょうか？犬に日光浴をさせるメリットを教えてください。

岡本先生：
「犬も太陽の光に当たると暖かく気持ちがよいのでリラックス効果がありますし、セロトニンというホルモンが分泌されて体内時計が調節されたり精神が安定しやすいといわれています。また、日光による殺菌効果も期待できます。」

老犬(ハイシニアの犬)が日光浴で得られる効果

――シニア犬は太陽の光に当たるとよいといわれることがありますが、年齢を重ねた老犬（ハイシニアの犬）が日光浴を行うとどのような効果が期待できますか？

岡本先生：
「シニア犬が日光浴を行うことで気分転換ができますね。ハイシニアとなったコたちは昼夜逆転するケースが多いので、日光浴を行うことで生活のリズムを元に戻しやすくなります。

また、日光浴を行うことは犬にとってさまざまな刺激となるため、認知機能を低下させにくくすることにもつながるといえるでしょう。」

老犬(ハイシニアの犬)を日光浴させる場合の注意点

――シニア犬に日光浴をさせてあげようとするとき、どのようなことに注意するとよいですか？

岡本先生：
「老犬(ハイシニアの犬)を日光浴させる場合、若い頃に比べると自分で体温を調節することが難しくなっていたり、水を飲まなくなることが多いので、脱水が起こらないように注意してください。」

シニア犬は年齢とともに体温調節が上手にできなくなっていきます。日光浴をさせている間は飼い主さんが近くで様子を見守ってあげること、もし暑そうだったらすぐに場所を移動させてあげることなども大切ですね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください