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行動の変化、性格の変化…… 愛犬がシニア期に入って感じる悩みは?

犬もシニア期に入ると、体力や筋力の低下にともなって、行動などに変化が見られることがあります。今回は、いぬのきもちアプリで、飼い主さんを対象にシニア犬との暮らしで悩みがあるかアンケートを実施。飼い主さんがシニア犬にしてあげられることについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

愛犬がシニア犬になって悩みがあると感じている飼い主さんは半数以上

愛犬がシニア犬になってから悩みを感じる?
※2023年5月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 22人)
シニア犬(7才以上)を飼っている飼い主さんにアンケート(いぬのきもちWEB MAGAZINE)
最初に、いぬのきもちアプリでおこなったアンケート結果をご紹介します。
「愛犬がシニア犬になって感じる悩みがある」との回答は、全体の半数以上という結果になりました。

飼い主さんに聞きました! 実際にどんな悩みがあるの?

飛び跳ねる犬
Ahmad Taufik/gettyimages
・「疲れやすくなっているので、長い時間の一緒の外出は厳しいなと感じた」

・「耳と目が少し悪くなってきた感じがします。悩みというか心配です」

・「14才にもなると、しんどそうな感じがします。動きもゆっくりになってきました」

・「病気にかかりやすくなった。いつまでも一緒に暮らしたいが、いつかお別れがくると思うと辛い」

目や耳など身体面で変化がでたときの対処法は?

お手をする犬
Kane Skennar/gettyimages
――犬がシニア期に入ると、身体面で衰えが見え始めてきますが、こういった変化にはどのように対応してあげればよいのでしょうか?

岡本先生:
「視力が落ちてきた場合は、明暗差(特に暗いところから明るいところへ行くとき)に驚いてしまうことがあります。目を手で覆って少しずつ明るさに慣らしてあげる、部屋の電気を急に明るくしないなどの工夫をするといいでしょう。また、ぶつからないように部屋の配置はなるべく変えないほうがいいでしょう。見えない分、急に触るとびっくりしてしまうので、声をかけてから触ってあげてください。

耳が聞こえにくくなった場合も、背後から近づくとびっくりさせてしまうので、なるべく正面から近づいて触るようにしましょう。足腰が弱くなってきた場合は、段差をなるべくなくすことも大事ですが、滑ったり着地を失敗したりしないように、踏ん張りやすい素材を床に敷くことも大切です」

性格が変わってしまったと感じる原因は?

――犬がシニア期に入って性格が変わってしまったと感じる飼い主さんもいるようですが、これはどのような原因が考えられるでしょうか? また、どのように対応していけばいいでしょうか。

岡本先生:
「気性が荒くなったなどの性格の変化は、シニアになることで頑固になったり、こだわりが強くなったり、先ほど述べた身体面での変化で、飼い主さんがそう感じている場合が多いです。しつけができないわけではありませんが、よほどの問題がない限り、年齢による変化と受け止めて付き合っていくのがいいのではないかと思います」
シニア期に入ってから見られる愛犬の変化は、何かしらの理由があります。これまでと異なることに戸惑うこともあるかもしれませんが、年齢による変化を受け止めて、愛犬と少しでも快適に生活していけるように工夫したいですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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