犬はさまざまなしぐさで自分の気持ちを表現するため、どんなときにどんなしぐさを見せるか知ることが大切です。今回は、犬が「うれしいとき」や「ワクワク楽しい気持ちになっているとき」に見せる5つのしぐさについて、獣医師の藤本聖香先生に伺いました。
口元をゆるめて目を輝かせる
犬が口元をゆるめて目を輝かせるのは、遊んでいるときや大好きな飼い主さんといるときなど、幸せな気持ちのときによく見せるしぐさです。しっぽや耳の状態は状況によって差がありますが、顔や体に緊張感はなく、舌を出していることもあります。
口を軽く閉じて目を輝かせる
犬が口を軽く閉じて目を輝かせるのは、ゴハンの前やおもちゃ遊びの前など、何かを期待したり、ワクワクしたりしているときに見せるしぐさ。期待しているものを見逃すまいと目を輝かせ、耳もそちらに向けます。
目を細めて耳を寝かせる
犬が目を細めて耳を寝かせるのは、好きな人に会ったときや、頭をなでられるときなどに多いしぐさで、「うれしい」「安心するな」と思っています。このしぐさをするときは全身に緊張感はなく、耳と耳の間が広がって見えます。
しっぽを高く上げてお尻ごとブンブン振る
しっぽをつけ根から回すように振るしぐさは、うれしさや楽しさの表れ。しっぽの短い犬でも、お尻をくねくねと振っているように見える場合は、同様の気持ちを示しています。
頭を下げてしっぽとお尻を上げる
頭を下げてしっぽとお尻を上げるおじぎのようなこのしぐさは、相手を遊びに誘うボディランゲージで、「プレイ・バウ」ともいわれます。この状態のとき犬は体が前のめりになり、目を輝かせてしっぽを上げます。「かまって!」「楽しい!」という気持ちを表していることもあります。
今回は、犬がうれしいときやワクワクと楽しい気持ちになっているときのしぐさを紹介しましたが、犬の性格やそのときの状況などによっては、ここで紹介しているものとは違う感情を抱くこともあります。
愛犬の行動をたくさん観察すれば、細かい気持ちもくみ取れるようになります。ふだんから愛犬の行動をよく観察して気持ちを理解し、お世話やお互いの関係性向上に役立てましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(獣医師 英国APDT認定ペットドッグトレーナー)
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第3章 早見表にしました! きもちがわかる!いぬのしぐさ35』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。