1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 健康管理・健康診断
  5. 犬のセカンドオピニオンとは?

犬と暮らす

UP DATE

犬のセカンドオピニオンとは?

かかりつけ医とは別の医師に意見を求めるセカンドオピニオン。犬の場合はどうしたらいいのか、獣医療におけるセカンドオピニオンについて、雑誌『いぬのきもち』読者の疑問を獣医師の正岡久典先生に回答していただきました。

犬のためのセカンドオピニオンとは?

犬のセカンドオピニオンは、人のそれとはかかりつけ医への対応や流れが異なります。犬のセカンドオピニオンがどういうものなのか、どんなときに利用してどのように役立てるのかを知ることで、万が一愛犬が病気になった際に、最大限活用できるようにしておきましょう。
読者の疑問に答えます
読者の疑問に答えます

Q1.セカンドオピニオンを受けられる病気は決まっているの?

A.どんな病気・ケガ・症状でもOK 。近ごろ多いのは「皮膚病」「がん」「手術に関すること」

セカンドオピニオンは、どんな病気やケガのことでも受けられます。ただ、簡単に治るとわかっているような症例については受ける人は少ないかも。
「それよりも、命にかかわる病気や、手術がからむ治療、なかなか治らない皮膚病について、セカンドオピニオンを希望する人が多いです」(正岡先生)

Q2.セカンドオピニオンを受ける動物病院の選び方は?

A.かかりつけに相談するか、その病気にくわしい獣医師がいる動物病院へ

確実なのは、かかりつけ医におすすめの動物病院を聞くこと。それができないのなら、愛犬の病気にくわしい獣医師がいるか、その動物病院のホームページなどで確認すると◎。また、たとえばがん学会など、愛犬の病気に関する学会があれば、学会ホームページから専門医や認定医がいる動物病院を探すのも手。

Q3.セカンドオピニオンを受ける流れは?

A.まずは受けたい動物病院に連絡を

セカンドオピニオンを受ける動物病院を決めたら、電話などで予約をとるようにしましょう。動物病院によっては「かかりつけ医の紹介状が必要」「検査結果の持参を」などと指示されることがあるからです。また予約の際、どういった病気で相談したいのかを事前に告げておけば、受診当日もスムーズに。
セカンドオピニオンについて詳しく知ろう
セカンドオピニオンについて詳しく知ろう

Q4.セカンドオピニオンで聞くべきことは何?

A.疑問や不安はすべて確認すること。加えて、先々の治療内容や日数などの見通しも確認を

自分が納得いっていないことや疑問・不安に感じていることは、すべて獣医師に伝えて意見を聞きましょう。また、直近で行う治療だけでなく、先々の治療内容やそれにかかる時間、治療費、今後の症状の変化など、将来のことについても見解を聞くようにすると◎。先が見通せると、迷いや不安を減らせます。

Q5.かかりつけ医への報告はすべき?

A.今後も診てもらうつもりなら、経過や結果の報告を!

獣医療の場合、事前にかかりつけ医に相談や報告をしなくてもセカンドオピニオンを受けられます。ただ、そのあとに再びかかりつけ医に通うつもりなら、事後報告でもいいので、経過や結果の報告を。先々の診療に役立ち、関係性もキープできます。

Q6.セカンドオピニオン先へ通院や転院してもいい?

A.犬の場合は通院や転院もあり!

人の医療のセカンドオピニオンは、通院や転院を前提とせず、基本的にはかかりつけ医に戻って治療します。獣医療の場合は、セカンドオピニオンの結果次第で、その病気が治るまでセカンドオピニオン先に通院したり、転院となるケースも。
「ふだんはかかりつけ医で、この病気の診療時だけセカンドオピニオン先で、と使い分けてもいいと思います」(正岡先生)
いかがでしたか? 愛犬の健康にかかわることだからこそ、飼い主さんが後悔しないよう、万が一の際にはセカンドオピニオンも検討してみてくださいね。
お話を伺った先生/志村坂下動物総合医療センター、および動物総合医療センター千葉・センター長。獣医師 正岡久典先生
参考/「いぬのきもち」2023年8月号『犬のセカンドオピニオンってこういうこと』
写真/尾﨑たまき、回里純子、佐藤正之、殿村忠博 
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る