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『犬の皮膚炎』について獣医師に聞いてみました。

飼い主さんが知っておきたい犬の健康について獣医師さんに聞いてみました。今回のテーマは、『犬の皮膚炎』です。(監修/いぬのきもち獣医師相談室)

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『犬の皮膚炎』とは?

犬の皮膚炎とは、気温・湿度が高くなる真夏の時期は、一年の中で最も皮膚炎になりやすい季節です。皮膚に脱毛・湿疹・痒み・カサブタ・赤み・ノミダニ寄生などの異常がないかこまめにチェックしてあげましょう。

気温・湿度が高くなる真夏の時期は、一年の中で愛犬が最も皮膚炎になりやすい季節です

Q. 夏の時期、犬が皮膚炎になる原因を教えてください

A. 真夏になると犬の被毛や皮膚は蒸れやすく、汚れや皮脂がたまりやすくなります。梅雨明け以降ノミは爆発的に増加します。ノミの唾液などによりアレルギー性皮膚炎を起こします。同様にダニの数も増えるので、外出時マダニなどが寄生する機会も多くなります。生活環境の中でも、ハウスダストの原因となるダニの数が増えるので、アレルギー症状を起こすこともあります。他にも犬の皮膚には常在菌として普段から存在している菌が、ノミダニなどの寄生や掻き傷、免疫機能の低下、不適切なシャンプーなどがきっかけとなって異常繁殖し、皮膚が化膿してしまう膿皮症にもかかりやすくなります。

Q. 犬が皮膚炎になるとどんな症状が出てきますか?

A. 湿疹、カサブタ、かゆみ、赤み、脱毛などがよくみられる症状です。細菌感染している場合皮膚が化膿していることがあります。皮膚に炎症が起きていると患部が赤くなったり、湿疹ができたりします。ノミダニ寄生、アレルギー、真菌などが原因の場合皮膚をとても痒がります。皮膚を痒がって掻いたり、炎症を繰り返しているとカサブタができたり、脱毛してしまうことがあります。

Q. 動物病院で犬の皮膚炎治療はどのように行われますか?

A. 皮膚炎を起こしている原因を取り除くことと、症状を和らげる治療を行います。ノミダニの駆除・予防や、感染症であれば適切な抗生物質や抗炎症剤の投薬、かゆみ止めの処置などが行われます。同時に生活環境の見直し、適切なシャンプー方法の選択なども行います。通常は数週間の治療になりますが、アトピーや食物アレルギー、接触アレルギーが関わっていたり、内分泌疾患が背景にある場合は診断・治療に時間がかかることがあります。

Q. 犬の皮膚炎の予防法を教えてください

A.
 ●日ごろから皮膚の清潔を保ち、ブラッシングなどを行い早めに異常を発見できるようにしましょう。
 ●愛犬の体質に合った適切なシャンプーをして、皮膚に負担をかけないようにしましょう。
 ●ノミダニの予防はノミダニの生息期間中は継続して行うようにしましょう。
 ●バランスのとれた適切な食餌を与え、室内の温度湿度を適切に維持しましょう。

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