犬と暮らす
UP DATE
小学生の男の子とくっついて眠る元保護犬 飼い主が「お風呂上がりに見た光景」が尊い!
夏の時期で暑いのに体を寄せ合っていた、茶々丸くんと息子さん。ふたりの仲睦まじい姿にほっこりとした気持ちになりますね。
飼い主さんに話を聞くと、撮影時の状況をこう振り返っていました。
「リビングに茶々がいるので、お風呂に入る際にはリビングに誰かが残るように順番で入っています。当時は夫が仕事で不在だったので、息子を残して私がお風呂へ。お風呂から上がってリビングに戻ると、茶々と息子が暑いのにくっついて寝ていました。
茶々は人が動く気配を察知すると起きますが、このときは起きずにしばらくこのままの状態でした。しばらく経って暑くなったのか、茶々は涼しいフローリングのほうへ移動していましたが、ふたりの姿がとても微笑ましかったですね」
茶々丸くんとの出会い
飼い主さんは「お迎えするなら『保護犬』を」との思いがあったといい、いろいろな保護犬団体のサイトやInstagramを見ていたのだとか。お迎えするコを探すなかで、茶々丸くん(当時の名前はクッキー)の写真に目が留まったそうです。
「息子に、サイトに載っていた茶々の写真を見せると『このコがいい!』と。じつは、茶々の前に里親希望を出すか迷っていたコがいましたが、タッチの差でほかの里親さんに決まってしまって…。前回のことがあってすぐに申し込みました。
しかし、すでに里親希望者が殺到とのことで私たちは諦めモードでしたが、選定の結果、なんと我が家に決定! 宝くじに当たったような気分で、3人と1頭の生活が始まりました」
お迎えしたときはすでに成犬。噛み癖に悩むも、茶々丸くんのペースを大事に
お迎えしたときの茶々丸くんは2才9カ月ですでに成犬で、しつけがどこまでできているのかもわからない状態。また、保護犬団体の方から「噛み癖がある」と聞いていたそうです。
「お迎えして数日の頃に、私たち夫婦は茶々に噛まれたことがありました。『茶々が息子を噛んでしまったらどうしよう』ということが一番の不安でしたが、幸い茶々は息子のことは噛みませんでした。
ただ、お迎え当初は人の手の動きに敏感で、少し動かすだけで目で追っていたんです。茶々の詳しい過去はわかりませんが、『もしかしたら前の家庭で叩かれていたのかも…?』と思うことがありました」
うまくいかない焦りや不安がたくさんあったそうですが、Instagramを始めて犬友さんたちと繋がったことや、しつけ教室に入会したことで、飼い主さんは前向きな気持ちでいられるようになったといいます。
「しつけ教室でトレーナーさんに『ほかの犬と仲良くできないけれど、飼い主さんがいれば茶々はそれでいいんだと思う』と言ってもらったことがあり、うまくいかない焦りや不安がなくなりました。みんながみんな同じ性格じゃなく、犬が苦手な犬もいるんだと、改めて思えたんです。
いまは無理強いはせずに、いろいろなことが少しずつ直っていったらいいな、くらいの気持ちでいます」
「しつけ教室に通ってひとつひとつできることが増えていくと、苦戦していた散歩も徐々にスムーズになりました。犬以外は無視できるようになって、リーダーウォークもできるように。成長を実感できるとこちらも嬉しいですし、褒めると茶々は短いしっぽをピコピコ振ってくれます。
また、お迎えしてからしばらくは、いわゆる『コーギースマイル』が一切見られませんでしたが、慣れてからは耳がぺたーっと倒れた『ヒコーキ耳』になったり、ニコニコしてくれるようになったので、やっと我が家に慣れてきたのかなと感じることができましたね」
茶々丸くんを家族に迎えて、いま思うことは
茶々丸くんとの出会いを振り返り、飼い主さんはどのようなことを思うのでしょうか。いまの気持ちを聞きました。
「茶々は我が家のアイドルで、家にいるだけで私たちを癒してくれます。仕事から帰ると熱烈なお迎えをしてくれるので、疲れも吹っ飛びます。茶々がいなかったときはどんな生活だったか思い出せないくらい、濃厚な時間を過ごしています。
もちろん『かわいい』『楽しい』だけではなく、書ききれないくらい大変なこともたくさんありますが、それも含めて茶々がいる生活です。充実した日々を過ごせていることに、感謝しています。
あとどれだけ茶々と一緒にいられるのかと考えると泣けてしまいますが、とにかくいまを楽しく過ごしてほしい——それだけです」
「『保護犬』といってもいろいろなコがいるので、安易に『保護犬を迎えよう』と考えないほうがいいと感じました。私もそうでしたが、思っている以上に大変なことがたくさんあることを知ってくれたらと思います。
飼育環境や家族の意見、金銭面などもしっかりと考えて、お迎えしたコを責任を持って生涯飼うことを考えてほしい——そう願っています」
UP DATE