犬と暮らす
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しつけの先生がこっそり告白!困った「トンデモ飼い主さん」
もしかしたら、知らず知らずのうちに自分もしていることがあるのでは……!?
「このコのしつけはあなたがやってくれるんでしょ?」と言う
しかし、家族の一員のような感覚で育てる「家庭犬」の場合は、しつけの先生にやり方を教わりながら、飼い主さん自らしつけを行う必要があります。
でないと、「先生の言うことは聞くけど飼い主の言うことは聞かない」という犬になってしまうからです!
なのに「先生がイイコにしてくれるのよね!?」と上から目線で言われると、勉強不足だから仕方ないとは思いながらも、「そんな言い方って……」と困惑するそう。
「トレーナーやインストラクターは、飼い主さんの手助けをしているにすぎません。一緒に取り組んでいただくことで愛犬の困った行動が直り、真のイイコになるんですよ」とのこと。
「しつけできてる」と言いつつ、できるのはオスワリ・オテ・オカワリ程度
「オスワリは愛犬が床にお尻をつけてその場にとどまるので、動きが止まって落ち着きやすくなったり、万が一の際に動きを止めたいときなどに役立つ大事なしつけのひとつです。オテとオカワリは芸の一種で、愛犬と飼い主さんのコミュニケーションには役立ちますが、しつけ上とくに必要なわけではありません。オスワリのほか、フセ、オイデ、マッテ、チョウダイ(くわえたものを離す)などが重要なしつけなんですよ」
レッスン中は熱心にやるのに、終わった途端テキトーになる
「“レッスンのためのレッスン”になってしまうことって、よくあるんですよね」と先生。
夫婦や親子がレッスン中にケンカし始める
とある先生は「60歳前後のお母さんと、30歳前後の娘さんのペアがケンカするパターンが多いですね」とのこと。
「ハンドリング(リードの扱いや、食べ物を使った誘導の仕方)は、見ている外野の方は簡単そうに見えると思いますが、やっている本人は、先生のレクチャーを聞きながら実践しなければならないので、結構難しいことなんです。何度も反復して練習すれば必ずできるようになるので、最初はうまくできなくてもかまいません。それを考慮しつつ、外野の方は温かい目で見てアドバイスしてほしいですね。ケンカになると場の雰囲気が悪くなるので、正直勘弁してほしいですね……」
しつけ自体を「かわいそう」だと思っている
「現在は、フードやおやつを使って誰にでもできる“ほめるしつけ”が主流になっています。昔と違って、罰を与えたり、叱ったり、厳しくしなくてもイイコになるんですよ。ほめると犬はどんどんやる気になるので、無理強いさせることもありません。また、しつけは犬に“ふだんの生活の中でどう振る舞えばいいか”を教えることが目的です。どう振る舞えばいいかがわからないと、犬は混乱してストレスを感じてしまいます。しつけをしないほうがかわいそうだということを知ってほしいですね」
レッスンに遅刻する
「チワワは散歩しなくていいって聞いたのに……」などと文句を言う
それに対し先生が「それは違います。どの犬も散歩は必要ですよ」と言うと、「聞いた話と違う!」と文句を言う飼い主さんがいるとか。
「間違った情報を信じていたのは仕方ないですが、間違っていたとわかったら、文句は言わずに素直に聞き入れてほしいものです。飼い主さんにとって都合のいい話しか聞いていなかったのではないでしょうか……」と先生。
井戸端会議の情報を取り入れて、プロが教えたことをやってくれない
「井戸端会議で聞いた方法で愛犬の困った行動が直ったり、イイコになったり、変化が見られるならいいのですが、アドバイスをしているのに愛犬がなかなかよくならない飼い主さんが、なぜか井戸端会議の情報を参考にしてしまっているケースがあるんです。井戸端会議の噂レベルの情報は、間違っていることもよくあります。愛犬を見て最適な方法をアドバイスしているプロのやり方を、まずは参考にしてほしいですね」
「おじいちゃんが犬好きになるようにして」と言われる
「犬との遊びを通じて徐々に好きになってもらうことはあります。本来は犬嫌いな方が直接しつけをすると、イメージが変わり、その方も犬もお互いが徐々に好きになってくれることが多いのですが……。ただ、そういったことも本人が“やりたくない”となるとどうしようもないんですよ……」
要望に応じて頑張ってはみるものの、できればこういったケースは家族間で話し合って、嫌いな方に徐々に好きになってもらうようお願いしたいのが本音だそう。
文/犬山ソフトクリーム
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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