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柴の子犬が「散歩デビュー」で飼い主に抱っこをせがむ!“初々しい姿”からわかる心理は|獣医師解説

飼い主さんに話を聞くと、この写真はまんまるくんの散歩デビューの様子をおさめたものだそう。まんまるくんの様子を見て、「ワクワクとドキドキの気持ちが半分ずつでした」と飼い主さんは話します。
「『喜ぶのかなぁ』と思っていましたが、地面に下ろすと怖がっていて。とぼとぼ歩いては止まってしまい、『もう歩きたくない』と飼い主を見つめてきたので、抱っこして散歩したことを覚えています」

3才になった現在は、散歩が大好きなコに!

飼い主さんによると、まんまるくんはあれから散歩が大好きなコに成長したとのこと。散歩に行きたくて、クンクン鳴いて飼い主さんを朝早くから起こすのだとか。
散歩中は走ったり、歩いたり、あちこち匂いを嗅いだりと、終始嬉しそうにしているといいます。

「仕事や子育てなどでまんまるにかまってあげられないときもありますが、散歩のときはまんまると“ふたりきり”になれます。自然の中をまんまるとのんびり散歩できるので、飼い主にとっても大切な時間になっています」

【獣医師解説】散歩デビューで飼い主さんに抱っこをせがむ犬の心理

散歩デビュー時のまんまるくんの様子からは、どのようなことがわかるのでしょうか。また、散歩デビューで愛犬が怖がってしまった場合、飼い主さんはどうすればよいのでしょうか。
いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
「散歩中は、家の中では目にしない車やバイク、自転車、見知らぬ犬や見知らぬ人、風の音や嗅いだことのない匂い、広い空間など、多くの刺激を感じて歩くことになります。
まんまるくんはそのような初めての状況に警戒心や不安を感じて、飼い主さんに抱っこをせがんだのではないでしょうか。
まんまるくんはそれから、散歩が大好きなコに成長したそうですね。『散歩中はあちこち匂いを嗅いだりしている』とのお話もありましたが、外に慣れて外の刺激を楽しめるようになっていることがうかがえます」
散歩デビューで怖がってしまった犬に対して、どのような工夫をしてあげるとよい?
「人懐っこくてあまり環境の変化を気にしないコや、好奇心旺盛でおおらかなコは、初めてでも散歩を楽しめるかもしれませんが、一般的に多くの犬が散歩デビュー直後は怖がると思います。
愛犬が散歩デビューで怖がってしまった場合、初めから無理をしないことが大切だと思います。初めての外でリードをつけて歩くというのは、実は犬にとってとてもハードルが高いことです。
まずは抱っこで外の環境に慣らしたり、自宅でリードの練習をするのがよいでしょう」
写真提供・取材協力/@shiba_manmaruさん/X(旧Twitter)
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年6月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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