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温暖化や長雨が犬の不調の原因に? 春に気を付けたい4つの病気

地球温暖化や豪雨などは人々の生活だけでなく、犬の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
そこで今回は、熱中症や花粉症など春に起こりやすい病気について、獣医学修士の齊藤邦史先生に伺いました。

温暖化が招く犬の病気

トイ・プードルのモカちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
温暖化が招く病気には以下のようなものが挙げられます。

熱中症

近年は、3月でも各地で夏日を記録するなど、冬から一気に汗ばむくらいの気温になることも。体がまだ暑さに慣れていないため、日当たりのいい場所に短時間いるだけでも、熱中症を起こす危険があります。とくに、短頭種や肥満ぎみの犬、シニア犬などは体温調整が苦手なので、注意してあげましょう。

熱中症を予防するためには、気温が高くなりそうな日は春でもエアコンや冷却グッズを使用する、飲み水は部屋の数カ所に用意する、日中の暑い時間帯には散歩へ行かないなどの対策をしましょう。

花粉症

アレルギー疾患のある犬のなかには、花粉がアレルゲンとなって、人のような花粉症を発症する犬もいます。2025年度も花粉の飛散量が多いと予想されているため、花粉症の症状が出る犬が増えるかもしれません。花粉症を発症すると、顔、耳、足先、腹部などにかゆみが出るほか、クシャミ、涙目、目の充血などの症状が出ます。

日頃の花粉症対策としては、散歩後は家に入る前にペット用のお手入れシートなどで犬の体を拭く、外出時は花粉が付きにくい素材の服を着る、定期的にシャンプーをして体に付着した花粉を洗い流すなどの方法をとりましょう。

豪雨や長雨が原因で起こりやすい病気

柴のラガーちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬レプトスピラ感染症

犬レプトスピラ感染症とは、野生動物の排せつ物に含まれる細菌が原因となって引き起こされる病気です。細菌を含む土や水が雨によって広がり、それに犬が接触することで感染します。春は気圧配置の関係で雨が続くことがあるため、感染しやすい状況を生みやすい季節です。
犬レプトスピラ感染症を発症すると、発熱やおう吐、下痢のほか、腎臓や肝臓に悪影響を及ぼすことがあります。また、人にもうつる病気なので注意が必要です。

犬レプトスピラ感染症に感染しないためには、犬レプトスピラ感染症を含む種類の混合ワクチンを接種する、大雨のあとは地面が乾くまで出歩かない、水たまりの中を歩いたらぬるま湯で足を洗ってよく乾かすなどの対策をするといいでしょう。

外耳炎

外耳炎は季節を問わず発症する病気ですが、春に雨が続くようなときも注意。高温多湿の状態が続くと、耳の中が蒸れて細菌や真菌が繁殖しやすくなり、病気につながる可能性が。外耳炎を発症すると、頻繁に耳をかく、頭を振る、耳アカが出る、耳から異臭がするなどの症状が見られます。

外耳炎を予防するためには、耳が汚れていたら見える範囲だけコットンで拭いてあげるといいでしょう。また、耳アカが大量に出ていたり異臭がしたりするようなら、すぐに動物病院を受診してください。
春は、犬にとってはさまざまな病気を発症しやすい季節です。春ならではの病気を知り、ふだんから対策を欠かさないようにしましょう。
お話を伺った先生/齊藤邦史先生(斉藤動物病院院長 獣医学修士 日本臨床獣医学フォーラム監事 日本獣医皮膚科学会会員)
参考/「いぬのきもち」2025年4月号『この時季ならではの理由があった! 春だから気をつけたい 犬の不調・病気』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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