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犬の感染症予防とは『春の予防シーズン』について獣医師に聞いてみた

春から初夏に向かう季節、愛犬の感染症予防の計画ている飼い主さんもいるでしょう。
「犬の感染症予防を行う理由と春の予防シーズンからの流れ」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。

動物病院の『春の予防シーズン』とは

愛犬の感染症予防は万全? 『春の予防シーズン』の流れとは いぬのきもち
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動物病院で春が犬の感染症の予防シーズンになっている理由は大きく2つあります。

①狂犬病予防注射の通知が届く時期

ひとつは狂犬病です。4月になって年度が変わり、各地方自治体から狂犬病予防注射の通知が各家庭に届き始めるため、みなさんが接種を検討されます。

②フィラリア症の予防が始まる時期

もうひとつはフィラリア症です。これは蚊を媒介して主に犬に寄生する寄生虫の一種ですが、予防は蚊が出始める春から始まります。

犬に感染症予防を行う理由と春の予防シーズンからの流れ

愛犬の感染症予防は万全? 『春の予防シーズン』の流れとは いぬのきもち
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ここからは、犬に感染症予防を行う理由と予防シーズンが始まる春から年間の予防の流れをみていきましょう。(※お住まいの地域や犬の体調などによってもスケジュールは変わるため、かかりつけの獣医師にご相談ください)

狂犬病予防注射

狂犬病予防注射は法律によって1年に1度の接種が義務付けられています。

特にいつ接種をするという決まりはないですが、年度が変わった4月に地方自治体よりハガキが届くので春先にスケジュールを組む方が多いです。

フィラリア予防

蚊媒介の寄生虫による心肺障害を回避するためにフィラリア予防を行います。

蚊を媒介して感染するため、蚊が現れる時期(地域差があるが、4〜12月あたりの予防が多い)で毎月駆虫のお薬を飲む、もしくは1年間効果が持続する注射を1年に1度接種。

毎年、予防の開始前には予防ができていたかを確認する血液検査が必要になります。

ノミ・マダニ予防

ノミ・マダニ予防は寄生による皮膚炎やアレルギーまたはノミマダニを媒介して起こる感染症を予防するために行います。

暖かい室内下では冬でも感染を起こすリスクもあるため、可能であれば通年の予防が推奨されます。

混合ワクチン接種

混合ワクチン接種はジステンパーやパルボウイルスなど日本でも発症報告のある複数の致死性疾患に有効なために行います。

犬の感染症予防で知っておきたいこと

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「感染症の予防を心がけることは愛犬を不慮の病気から遠ざけるために私たちができる大切なことです。

予防の種類がいろいろあり分からなくなることが多いので、毎年のスケジュール、愛犬の体、予防薬やワクチンの相性をみながら、毎年の流れをかかりつけの先生と決めておくと忘れづらくなるのでおすすめです」(原先生)

春の予防シーズンで一緒に行うとよい検査

「フィラリアの検査は採血が必要ですので、そのタイミングに合わせてその他の血液検査項目を調べてもらうのもよいでしょう。また、体重の変化や心臓の音の変化なども一緒に診てもらうとよいですね」(原先生)

愛犬の健康管理についてかかりつけの獣医師に相談をしていきましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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