愛犬の吠えに悩んでいる飼い主さんは多いでしょう。しかし、犬が吠えるのにはちゃんとした理由があるのです。そして犬が吠える「本当の理由」が理解できれば、しつけにも役立ちますよ!そこで、今回は犬が吠える3つの理由についてご紹介します。
吠える理由ごとに対応は違う
子犬のころについてしまった「吠えグセ」を成犬になってから直すとなると、かなりの努力が必要になることもあります。将来的に吠えグセで困らないためには、1才までに吠えグセのない犬にしつけることが重要です。
そして、吠えグセのない犬にしつけるためには、まずは犬がどうして吠えてしまうのか、その理由を知ることも欠かせません。それでは、犬が吠える3つの理由について見ていきましょう。
①恐怖心や警戒心から吠えてしまう
犬はチャイムの音や外から聞こえる車の走る音や工事の音などの「得体の知れないもの」に対して、警戒心や恐怖心から吠えることがあります。また、すれ違う自転車やバイク、人、他の犬など「自分のテリトリーを脅かす存在」を追い払いたいと思う気持ちが吠えにつながることも。
ワンポイントアドバイス
事前に「怖がらなくても大丈夫」であることを理解させておくと、吠えを予防することができることがあります。このような警戒心からくる吠えは、成長してからはなかなか治しにくいので、子犬のうちから色々なものに触れ、警戒しやすいものにしっかり慣れさせておきましょう。
②要求する気持ちから吠えてしまう
「おもちゃで遊んで欲しい!」「何か食べ物が欲しい!」「かまって欲しい!」など、犬は自分の要求をかなえさせようとして吠えることがあります。これは、過去の経験から「吠えたら飼い主さんが要望をかなえてくれた!」ということを覚えているのでしょう。
ワンポイントアドバイス
犬が吠えても相手にしないことが効果的です。とくに若い犬の場合、一度要求吠えを覚えてしまうと、それ以降ずっと吠えてしまうことも。要求吠えがおさまってから、相手をすることで「吠えてもいいことはないよ!」と覚えさせることがポイント。
ついつい愛犬のかわいさに負けてしまいそうになりますが、ここは将来のためと思って心を鬼にして取り組みましょう!
③なんとなく気分がつられて吠えてしまう
人でも、何かとつい言葉が出てしまう人がいますが、犬も同じです。警戒心や要求からではなく、気分が高揚して吠えたり、犬は何かにつられてついつい吠えたりすることもあります。
ワンポイントアドバイス
この場合は、たくさんお散歩をしたり一緒に遊んだりして、エネルギーやストレスをしっかり発散させてあげることで予防できることがあります。
吠える本当の理由がわかれば正しくしつけられる!
犬が吠えるのにはきちんとした理由があるのです。吠える理由を理解すれば、しつけがしやすくなったり、正しく対処できたりするため、「吠え」に関する悩みが減るかもしれません。まずは、愛犬の様子を見て何に対して吠えているのか「本当の理由」を見極めてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」17年3月号『吠えない犬育成計画』(監修:日英家庭犬トレーナー協会認定トレーナー「ナカムラ・ドッグ・スクール」主宰 中村太先生)
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。