毎日のオーラルケアで愛犬の口内環境を清潔に保つことは、歯周病などの病気を予防するためにも欠かせません。しかし、なかには口や歯に触れられることを嫌がる犬も。今回はそんな悩みを持つ飼い主さんのために、グッズを使って出来るオーラルケアをご紹介します。
まずは「お口のノータッチ」グッズで、オーラルケアに慣れよう!
口に触れられること自体を嫌がる犬には、オモチャやおやつ、飲み水を活用して、直接口に触れない方法から始めましょう。
デンタルガム
ガム表面の凹凸を噛むことで、歯垢を取るデンタルガム。またガムに含まれる口内細菌を抑える成分が作用して、犬の口の中を清潔に保つ効果も期待できます。
与えるときのコツは、ゆっくり食べさせること。時間をかけて食べさせることで、歯垢がたくさん取れ、成分も長く口内にとどまります。愛犬が早食いしてしまう場合は、オスワリをさせて落ち着かせるか、飼い主さんが手で持ちながらゆっくり与えてみましょう。
マウスクリーナー
口内細菌や口臭を抑える成分が入ったマウスクリーナーを、飲み水に入れて飲ませる方法もあります。与え方は1日1回、パッケージに表示されている分量を飲み水に入れて与えるだけ。毎日飲ませるものなので、愛犬の好みの味を選ぶことがポイントです。もし数日使って愛犬があまり飲まないようなら、他の種類のものを探してみましょう。
デンタルトイ
噛む部分が凹凸になっているデンタルトイは、噛んで遊ぶことで歯の表面の歯垢が取れ、口の中をキレイに保つことが期待できます。遊んでるうちにより強く噛むことで、歯の根元の歯垢まで取れやすくなるので、引っ張りっこ遊びなどをしながら与えるのがいいでしょう◎
噛む部分が硬すぎると、歯が折れたり歯垢がとれにくかったりするので、柔らかい素材で歯に食い込むものを選ぶのがオススメです。
口や歯に触れられる愛犬には「お口ソフトタッチ」ケアを!
口周りを触れる犬や「お口ノータッチケア」である程度慣れた犬には、「お口ソフトタッチ」のオーラルケアがオススメです。この方法に慣れたら、歯みがきへステップアップしやすくなります。
歯みがきシート
歯みがきシートは、飼い主さんの指に巻きつけて犬の歯をこすることで、食べカスや歯垢などの歯の表面に付着した汚れを落とすグッズです。歯ブラシよりも犬が警戒心を持ちにくいといわれているので、歯みがきシートで慣らしてから歯ブラシに移行するのも一つの手です。
使うときは、指の腹を使って歯の表面を横にすべらせるように「外側→内側」の順にみがいていきましょう。この時、反対の手で上あごをおさえながら行うとスムーズにできます。
歯みがきペースト
歯ブラシにつけて使う歯みがきペーストも、ある程度口内をきれいに保つ効果があります。犬が好むフレーバーも多いので、愛犬の好きな味を選んで、ご褒美がわりに与えるのもいいでしょう。
使い方は、犬の歯肉のつけやす所にペーストをつけるだけ。そうすることで、犬はペーストをなめようと舌を口全体に動かすので、自然と口全体に成分が行き渡ります。
デンタルスプレー
愛犬の口臭が気になる時は、デンタルスプレーもオススメ。ひと吹きで口臭をさわやかにしてくれるので、来客前の愛犬の口臭予防などにも手軽に使えます。初めて使うときは手のひらにスプレーして愛犬になめさせ、「おいしいもの」だとインプットさせましょう。味に慣れたら、スプレー音に驚かないよう、口の中に近づけて静かにスプレーするのがコツ。
愛犬に合ったオーラルケアで、お口の健康を守ろう!
愛犬が嫌がるからとオーラルケアを怠ると、歯周病などの病気に繋がりかねません。ぜひ今回ご紹介したグッズなどを使用して、それぞれの愛犬に合ったオーラルケアを続けてあげましょう!
参考/「いぬのきもち」17年9月号『キレイにカンタン お口の健康が保てる!オーラルケアをはじめよう!』(監修:フジタ動物病院 院長 藤田桂一先生、獣医師 生井優紀先生、看護師 三浦紫陽子さん)
文/ひらひら
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。