犬と暮らす
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室内犬のウンチの処理が快適になるカギは「しつけ」にあった!
ウンチを正しく捨てる
水洗トイレに流してもよいとしている自治体なら、トイレに流して処理を。排水設備や下水処理施設は地域によって違いがあり、小石や毛など異物が入った場合には排水管が傷ついたり、詰まったりする危険性があるので、トイレには流すことを許可していない自治体もあります。トイレに流すことを推奨している自治体であっても、ウンチに異物が付いている場合には極力取り去るようにしましょう。
トイレに流せず、犬のウンチを燃えるゴミとして出す地域なら、それに従ってゴミの日にゴミ捨て場に捨てましょう。指定のゴミ袋があるならそれに入れることはもちろん守って。ニオイが広がると近所迷惑ですから、ウンチは二重に袋に入れるなどして対策をしておくのがマナーです。
ゴミの日が来るまでは、自宅で保管をする必要があります。専用のゴミ箱を用意して、そこに入れておくとよいでしょう。ゴミ箱は密閉できるふた付きのものならベストです。
このほかに生ゴミ処理機で処理するといった方法もとることができます。もし犬のウンチの処理方法に迷ったら、お住まいの自治体に相談してみてください。
トイレの場所を覚えさせる
ウンチのしつけを行うのには、まず環境づくりから見直しましょう。ただペット用のトイレを飼ってきて部屋に置くだけで、犬がそこをトイレだと認識してオシッコやウンチをしてくれることはまずありません。
飼い主さんが主導して、そこが「トイレであること」を教えなければいけません。犬は、そこがトイレだということを「体験」によって覚えます。つまり、ウンチを必ずトイレでさせることを徹底することが大切ということです。
犬がウンチをしたくなるタイミングは、それまで寝ていて起きたとき、体を動かした後などです。愛犬がクレート(愛犬の「ハウス」となる、プラスチック製のケース)である程度の時間休ませてから、サークルで囲んだトイレに直接連れて行って、犬が排泄するのを待ちます。排泄しなければまたクレートに戻して30分後にトイレへ。無事トイレで排泄できれば、犬は「ここがトイレだ!」と覚えるのです。
自分でトイレに行けるようにする
まずはクレートとトイレを隣同士に置きます。愛犬が眠りから覚めたら、クレートの扉を開けて、愛犬を外に出します。このとき飼い主さんは手にフードを握り込んでおいて、そのニオイで愛犬の興味をひくようにして、トイレまで愛犬を歩かせます。
トイレの中に愛犬が入ったら、「ワンツーワンツー」などと声を掛けて排泄を促します。じょうずにウンチができたら、「イイコ!」などとほめてあげるのも忘れずに。手で握っていたフードをごほうびとして食べさせてあげてもいいでしょう。
慣れてきたら、愛犬が排泄しそうなタイミングを見計らって、フードを使わず手の動きだけで犬がトイレに入れるようにします。そしてトイレとクレートの距離をだんだん離していけば、犬が自然とトイレに向かい、排泄するようになるのです。
かけ声でウンチをさせる
たとえちゃんとトイレでウンチができても、そのまま放っておくとニオイが室内に広がって、不快な思いをすることがあります。飼い主さんの目の前でウンチをさせて、出たウンチはすぐ片付けるようにすれば、ニオイの問題に悩むことはありません。
愛犬をクレートからトイレに誘導し、「ワンツーワンツー」など決まった言葉をかけて排泄するのを待ちます。ちゃんと排泄できたら「イイコ!」などと声を掛けてほめてあげましょう。
この一連の流れをいつも繰り返すことで、犬の頭の中で「ワンツーワンツー」=ウンチ、という図式ができて、飼い主さんの言葉掛けで排泄できるようになるのです。
これがどこでもできると、お出かけ先でも便利。人通りの多くない場所でトイレシーツを広げて、その上でウンチやオシッコをさせるなんてこともできるようになります。
まとめ
参考/「いぬのきもち」2009年6月号『ウンチの拾い方・運び方』(監修・指導:しつけスクールCan!Do!専任インストラクター 川原志津香先生)、いぬのきもち特別編集『犬との暮らし大事典』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/コージー根本
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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