犬がペロペロと飼い主さんを舐めるときは、愛情表現をしていると思っていませんか?実はこのしぐさには、愛情表現の他に“意外”な気持ちが隠されていたのです。今回は、飼い主さんをペロペロと舐めるときの「犬の本音」に迫ります!
犬が飼い主さんを舐める時の“よくある”気持ち
犬が飼い主さんの顔などをペロペロと舐めるのは、飼い主さんのことを母犬のように慕う気持ちの表れなんだそう。これは、子犬が離乳期に「母犬を舐めて口から吐き出した食べ物をもらう」という行為をしていた名残だと考えられています。そして、舐めるのと同時に、犬は「大好き」「嬉しい」などと感じているようです。
しかし、これは犬が飼い主さんをペロペロと舐める時の“よくある”気持ち。実は、ペロペロと舐めるしぐさには“意外”な気持ちも隠されているのです。
飼い主さんを舐める“意外”な気持ちとは?
「かまって欲しい!喜ばせたい!」という気持ち
犬が飼い主さんの顔を舐めたあとに、喜んだりほめたりしていると、「舐めたら飼い主さんが喜んでくれた!」という記憶が残ります。この経験から、犬は「舐めたらきっと良いことが起きるはず!」と期待して飼い主さんを舐めることがあります。
ちなみに、飼い主さんが舐められた後に「やめて!」と言ったとしても、犬は「反応してくれた」とうれしく感じてしまうため、さらに舐めることもあるようです。
「弱い存在」だと伝えたい気持ち
飼い主さんから叱られたときなどに、「僕は飼い主さんより弱い立場だよ〜。闘うつもりはないからね!」という気持ちで飼い主さんを舐めることがあります。これは本能的な行動が相手をなだめるしぐさに変化したものと言われており、この場合は飼い主さんを下から舐めることが多いようです。
「ん?おいしい!」という気持ち
飼い主さんの口の周りをあまりにも熱心に舐めているのなら、それは単に、食べ物のニオイなどがついていて、「おいしい!」と思っている可能性も。また、犬が「飼い主さんの口を舐めるといいニオイや味がする」と覚えれば、口周りに何も食べ物がついていない状態でも、繰り返すことがあります。
噛んだあとに舐めてくるときの気持ちとは?
犬が飼い主さんをペロペロと舐めるしぐさには、“意外”な気持ちが隠されていることがわかりました。他にも、犬が飼い主さんを誤って噛んでしまった時に反省しているかのようにペロペロと舐めるしぐさをすることはありませんか?実はこれにも“意外”な気持ちが隠されていたのです。
反省はしていない!?「なんとなく」な気持ち
犬が飼い主さんを噛んでしまったあとにペロペロと舐めるのは、反省しているわけではありません。噛んだあとの飼い主さんの反応から、その場の空気が悪くなったことを察して、なんとかその場を取り繕おうとしているのです。「なんでこんなことしちゃったのかな〜わからないなぁ~」という気持ちで舐めているのでしょう。
どんな気持ちでも犬は飼い主さんを信頼している!
犬が飼い主さんをペロペロと舐めるときは、愛情表現をしているだけではなく、さまざまな気持ちが隠されていました。飼い主さんによっては少しショックを受ける人もいるかもしれませんが、犬は信頼していな人には顔を近づけたりはしない動物です。
どんな気持ちが隠されていたにせよ、飼い主さんのことを心の底から信頼しているはず。犬の“意外”な気持ちを受け止め、これからも仲良く生活してくださいね!
参考/「いぬのきもち」18年2月号『よくある愛犬のしぐさ実は意外な気持ちだった』(東京・世田谷のしつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。