犬と暮らす
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ほめるだけで吠え知らずの犬に♪今日からトライしたい「ほめ」シーン5選
わんちゃんをちゃんとほめてあげていますか?
ほめ忘れると……しつこい吠えグセにつながることも!
実際にあった例では「もともとあまり吠えない犬だったはずが、ある日突然、散歩中に自転車やバイクに乗った人とすれ違うたびに吠えるようになってしまった……」というケースも。しつけインストラクターの戸田美由紀先生によると、これは「飼い主さんのほめ忘れによって、犬の警戒心が強まったことが原因」なのだそうです!
「子犬は好奇心が強いものですが、成長に従ってさまざまなことがわかるようになると警戒心が強くなっていきます。好奇心が強く、怖いものにも吠えずにいられた子犬のころに飼い主さんがほめ忘れると、警戒心が蓄積されて好奇心を上回り、吠えることも」と戸田先生。
自転車やバイクなどの動くものは、犬にとってとても刺激の強いものです。犬は成長すると警戒心が強まっていくので、次第に「怖い!」「追い払いたい!」という気持ちが強まり、吠えるようになったのでしょう。しかも、自転車などが走り去っていくのを見て、「自分が吠えたから追い払うことができたんだ!」と勘違いしてしまう場合も。そうなると、その後も動くものが通るたびに毎回吠えるなど、しつこい吠えグセにつながってしまうのです。
吠えて当たり前のワンちゃんが吠えないときがほめどき!
そのほかにも、
①わんちゃんがイイコにオスワリやフセをしているとき
②トイレで上手にオシッコ・ウンチができたとき
③ごはん(エサ)を残さず食べられたとき
④イイコにおもちゃで遊べたとき
⑤飼い主さんをじっと見つめてきたとき
など、ほめられるタイミングはたくさんあります。大好きな飼い主さんにほめてもらったわんちゃんは嬉しくなり、自信がついたり、「またほめてほしいな」と思って、飼い主さんにほめてもらえるようなことを繰り返すようになるでしょう。
(※ただし、吠えやんだあとやイタズラをやめたときなど、犬が困った行動をやめてくれたからとほめるのは、困りごとが悪化する場合があるのでNGです。あくまでも犬が自発的にイイコでいるときにほめましょう)
たとえば自転車に吠えてしまうなら、まずは犬が吠えずに我慢できるくらいの場所まで離れます。自転車を犬の視界に入れた状態でわんちゃんの名前を呼び、目を合わせましょう。自転車が通り過ぎるまで目を合わせ続け、通り過ぎるまでに吠えずにいられたら、すぐにおやつを与えて思いっきりほめます。これを自転車がよく通る道に近づきながら繰り返して。もし吠えてしまったら、さらに自転車から距離をとって練習し直せばOKです。
ほめ上手になれば、愛犬がもっとイイコに♥
参考/初めて飼い主さんの「いぬのきもち」2018年9月号『吠えグセ直し集中講座』
文/影山エマ
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