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肛門腺って何? 愛犬のお尻、定期的なケアをしないと病気になることも

愛犬の健康を維持するために必要なお世話の一つ「肛門腺」のお手入れ。正しい方法で定期的にお手入れをしないと、肛門腺に関わる病気になってしまうことがあります。今回は、正しい犬の肛門腺の絞り方や注意点についてご紹介します。

犬の肛門腺とは?

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肛門腺(こうもんせん)とは、犬の肛門の両脇にある分泌腺のことで、ここからニオイの強い分泌物が出ます。大型犬の場合は排泄時に一緒に出やすいのですが、小型犬や中型犬の場合は自然には出にくく、定期的にお手入れをする必要があります。

お手入れをせずに肛門腺に分泌物が溜まりすぎると、肛門が炎症を起こす「肛門腺炎」や、肛門腺が化膿して自潰(じかい)してしまう恐れがあります。肛門腺に違和感を感じると、犬はお尻を床にこすり付けるしぐさをすることがあるので、このようなしぐさをしたら、絞ってあげるように心がけましょう。それでは、自宅で行う「正しい肛門腺絞り」の方法についてご紹介します。

正しい肛門腺の絞り方とおすすめグッズ

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肛門腺の絞り方

① 片手でしっぽを優しく持ち上げ、もう片方の手で絞るのが基本です。
② 肛門を時計に見立て、だいたい7時と5時の位置から人差し指と親指を使って、「きゅっ」と犬の頭側に押し上げるように絞ります。

おすすめグッズ&ポイント

もし分泌物のニオイが気になる場合は、動物病院で購入できる専用の消臭液もあります。ティッシュや布にスプレーして肛門を拭いてあげることで、頑固なニオイを消臭してくれますよ。

また、分泌物には個体差があります。液状だと絞り出した勢いでお部屋やお尻が汚れてしまうことがあるので注意しましょう。この場合、お風呂場でシャンプーをする前に一緒にお手入れすると後片付けも楽になりオススメです。

なお、肛門腺のお手入れの頻度は1ヶ月に1回程度が目安です。ただし、分泌物が溜まりやすい犬もいるので、様子を見て1週間〜10日に1回程度の頻度で行うようにしてください。

これはNG!肛門腺絞りの注意点

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爪は立てないで

絞るときに爪を立ててしまうと、愛犬が痛がるだけではなく、肛門周りの皮膚を傷つけてしまうこともあります。「指の腹を使って優しく」を心がけて行いましょう。

何度も繰り返すと炎症を起こすことが

肛門腺絞りのお手入れは、愛犬が嫌がらないように手早くやるのが鉄則です。できないからといって何度も繰り返し行ってしまうと、肛門周りの皮膚が炎症を起こしてしまうこともあります。上手くできない場合は日を改めるか、プロにお任せしましょう。
愛犬の健康のためには、定期的に行いたい肛門腺のお手入れ。しかし、間違った方法を繰り返すと、反対に愛犬のからだを傷つけてしまう恐れがあることがわかりました。肛門腺絞りは正しいやり方で行うのが大切です。

苦手な場合は、無理して自宅でやる必要はありません。愛犬の健康を守るためにも、ベストな方法で肛門腺のお手入れをしてあげてくださいね!
参考/「いぬのきもち」16年2月号『ポイントを抑えて愛犬の健康維持に役立てよう!病気・ケガから守るお手入れ厳選10』(フジタ動物病院院長 藤田桂一先生、獣医師 小倉啓介先生、動物美容師 林みゆき先生)
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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