間違ったお世話は、免疫力の低下につながる!
犬も人も、毎日多種多様な細菌やウイルスに触れながら生活していますが、そういったものから体を守ってくれているのが「免疫」システムです。免疫力とは「病気にならないようにする力」のことで、体の中に入ってきた細菌やウイルスなどを攻撃し、体を健康な状態に保つ働きがあります。この働きがうまくいっていると、病気にかかりにくくなったり、持病の進行を抑えることができるなど多くのメリットがありますが、その反面、免疫力が低下すると、犬も人も寿命が縮まってしまう可能性も!免疫力が低下するにはさまざまな原因がありますが、わんちゃんの場合、飼い主さんの誤ったお世話が影響していることも考えられます。わんちゃんの免疫力を低下させてしまうような、間違ったお世話をしていないか、一緒にチェックしてみましょう!
①お手入れが不足している!
ブラッシングやシャンプー、歯みがきなど、愛犬の体をケアするためのお手入れはちゃんとできていますか?お手入れが足りていないと、体が不潔な状態になるため、細菌やウイルスを体に寄せ付けやすくなります。体にたくさん細菌やウイルスが付着すると、皮膚にもともといた菌(常在菌)も悪さをしはじめて、体を菌から守っている皮膚のバリア機能(免疫力)を低下させてしまいます。
②おやつやおすそわけをあげすぎている!
わんちゃんにおやつやおすそわけ(人間の食べ物をわけてあげること)をしすぎていませんか?わんちゃんが喜ぶからと、ついついあげてしまう飼い主さんは多いものですが、食べさせすぎると肥満にさせてしまいます。また、人用の食べ物は塩分などが多く、犬の体に負担をかけることも。消化で内臓を働かせすぎると、回復に時間がかかり、その間は免疫機能が低下してしまいます。
③散歩や運動をしっかりさせていない!
わんちゃんの散歩や運動の時間、足りていますか?運動量が足りなくなると、体の中の血液の循環が悪くなり、重要な栄養素が体中に行き渡りにくくなり、免疫力を低下させてしまいます。体内の老廃物や毒素も排出されにくくなり、さまざまな病気につながってしまうことも!
④オシッコやウンチをちゃんとさせていない!
わんちゃんに、ちゃんとオシッコやウンチをさせてあげていますか?多くの飼い主さんは、おもに散歩のときにわんちゃんに排泄させていますが、もし散歩に行けなかったり、回数が少なかったりすると、合わせて排泄の回数も少なくなってしまいます。排泄をガマンさせすぎるとストレスがたまり、自律神経のバランスが乱れてしまって免疫力を低下させてしまうことに。これが悪化すると、細菌から体を守るための抵抗力が落ちて、病気にかかりやすくなってしまいます。
⑤しっかり眠らせていない!
わんちゃんの睡眠時間は足りていますか?飼い主さんが夜更かしすると、愛犬も落ち着いて眠ることができません。とくにテレビの音が大きすぎたり、明るすぎたりする部屋は犬にとって落ち着かない環境なので、充分な睡眠をとりづらくなってしまいます。免疫機能は眠っているときに活性化するものなので、睡眠時間が不足したぶんだけ免疫力を低下させてしまうことに。
⑥わんちゃんをガミガミ叱っている!
「イタズラしたから」「いうことを聞かないから」などと、わんちゃんをガミガミ叱ってはいませんか?人の世界のルールなど、そもそも犬にはわかるはずがないもの。飼い主さんが大声で叱ったとしても、犬には複雑な会話はわからないので、ただただ恐怖でストレスを与えてしまうことに。精神的にストレスがかかると、自律神経の働きを乱れさせてしまい、結果、免疫力が低下しやすくなってしまうのです。
思い当たるものがないか見直してみよう!
いかがでしたか?上記でご紹介したなかで、何か思い当たるものがあった場合は、愛犬に長生きしてもらうためにも、今すぐに見直したほうがよいでしょう。
参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ「いぬのきもち」2017年12月号『愛犬の免疫力をアップさせる4つの柱(監修:斉藤動物病院院長 齊藤邦史先生)』
イラスト/福留鉄夫
文/影山エマ