よく聞く、犬の生態に関するさまざまな情報やウワサ。今回は、「きょうだい犬は見た目だけでなくしぐさも似る」「犬は他者の死を理解する」など、犬の本能・能力にまつわる話題を4つピックアップし、その真偽について獣医師の増田宏司先生に伺いました。
犬は他者の死を理解するってホント?
「ウソ」でしょう。ただ、いなくなったことはわかります
犬は一緒に暮らしていた飼い主さんや同居犬、ほかのペットなどがいなくなってしまったことは理解しますし、寂しいと感じることはあります。ですが、その理由が死であると理解しているかどうかはわかっていません。
離れていても会えば自分の母犬や子犬のことがわかるってホント?
ほぼ「ホント」! ニオイをかげばわかるでしょう
犬も長い間離れていれば忘れることがあるため、自分の母犬や子犬に会っただけでは思い出せないことが多いかもしれません。ただ、ほかの犬の識別をするための“最終手段”である嗅覚を使って、相手の犬のニオイをかげば、高い確率で思い出すでしょう。
きょうだい犬は見た目だけでなくしぐさも似るってホント?
育ち方によっては「ホント」! 模倣学習で似てきます
犬は幼いときからきょうだい犬のまねをする模倣学習や、きょうだい犬の行動を参考にして自分の行動を決めるのがとても得意な動物です。一緒にいる時間が長ければ長いほど、自然と似通ったしぐさをする機会は増えるといえるでしょう。
犬も声変わりするってホント?
「ホント」! ただし、人と仕組みは違います
人の声変わりは性ホルモンの影響を受けて、思春期の男性に起こります。一方、犬は子犬期~成犬期にかけての成長に伴う、首やのどの筋肉の発達などによって声変わりが起こります。そのため、オスにもメスにも関係なく声変わりをします。
愛犬をより深く理解するためにも、犬の生態や能力について正しい情報を取り入れるようにしましょう。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 博士(獣医学) 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2025年4月号『知られざる能力からまさかの感情まで 犬の生態ウソ?ホント?』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。