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若い小型犬やシニアは要注意!骨折しやすい犬種・状況とは

犬の骨折は、日常の何気ない瞬間に起こりやすいということを知っていますか? とくに小型犬やシニア犬は注意が必要でしょう。

今回は、犬の骨折の特徴や起きやすい場面、折れやすい部位などについて、獣医師の枝村一弥先生に教えていただきました。

2才以下の小型犬はとくに注意

散歩を楽しむポポロくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
骨折で受診した犬は、2才以下が圧倒的に多いようです。これは、行動が落ち着かなかったり、活発に動き回ったりするため。抱っこやソファ、テーブルなど高いところからの落下が原因に。また、成犬の骨折では、散歩中にリードを離してしまうなどして起きた交通事故によるものも。

骨折しやすい犬種は、以下のような小型犬とされています。

骨折しやすい犬種

  • トイ・プードル

  • ポメラニアン

  • イタリアン・グレーハウンド

  • チワワ

  • ヨークシャー・テリア など

シニアも骨折のリスクが高まる

お散歩するシーズーのはなちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
加齢とともに骨の強度が低下し、筋肉量も減ることから、シニア犬は骨折とリスクが高まります。最近の研究では、骨をつくる体内のカルシウム濃度は10才を超えると下がることがわかり、シニア犬の骨折リスクはデータからも裏づけられています。

犬が骨折すると以下のような症状が見られるので、十分注意してください。

こんな症状が見られる

  • 足を地面につけず上げたまま

  • 折れた部分が変形している

  • 痛みにより鳴き叫ぶ

  • 患部が腫れたり、内出血したりする

  • 通常動かない方向に骨が動く など

病気が原因の骨折も

トリミングしてもらったモカちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
たとえば歯周病では、あごの骨が病原菌に溶かされて薄くなり、顔ぶつけた、犬用ガムを噛んだなどの力が加わって折れてしまうことがあります。

また、四肢に発生しやすい骨腫瘍、内分泌疾患、栄養不足などでも骨がもろくなり、骨折のリスクが高くなります。

骨折しやすいシーンと部位

こちらを見つめるポメラニアンのリコちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が骨折しやすいシーン・部位は以下のとおりです。

ひじと前足首をつなぐ骨

犬で圧倒的に多いのが、前足にある橈(とう)・尺骨(しゃっこつ)の骨折です。骨折の多くは高所からの落下や飛び降りで起きるため、着地する前足が骨折しやすいのです。

前足の指と足首の間の骨・しっぽの骨

中手骨(ちゅうしゅこつ)や尾椎(びつい)の骨折は、 飼い主さんが足を後ろに引いたときに誤って踏んでしまったり、周囲を確認せずにドアを閉めてしまったりしたことが原因になることが多いです。

背骨・太ももの骨・骨盤

背骨や大腿骨(だいたいこつ)、骨盤も骨折しやすい部位で、成犬の骨折で見られることが多いです。交通事故のような強い衝撃を受けたことが原因になります。
犬は日常よくあるシーンでも骨折します。抱っこからの落下や人に踏まれて折れるケースも少なくないので、日ごろから十分に気をつけましょう。
お話を伺った先生/枝村一弥先生(日本大学動物病院院長 日本大学生物資源科学部獣医学科教授 博士(獣医学))
参考/「いぬのきもち」2024年9月号『ありがちシーンが原因だから防ぎたい!犬の骨折と脱臼』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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