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【獣医師解説】愛犬がこんな眠り方をしていたら体調が悪いかも?注意が必要な姿勢

愛犬には快適な睡眠をとってほしいもの。しかしいつもとは違う姿勢で眠っている場合、もしかしたら愛犬の体調に異変がある場合もあります。この記事では、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、注意が必要な愛犬の眠り方について伺いました。

愛犬がこんな寝方をしていたら注意が必要!

ポメラニアン
gettyimages
――犬の眠り方のなかで、こんな寝方をしていたら注意が必要、というしぐさやポーズなどがあれば教えてください。

原先生
「注意が必要な寝方としては、体を極度に丸めて寝ている、うつ伏せで前足を伸ばしながら深く早い呼吸をしている、異常に脱力をした状態で横たわっているときなどがあります。これらの姿勢で寝ているのを見つけたら、少し注意して犬の様子を見てあげるようにしましょう」

寝ている姿勢から考えられる不調の原因は?

ウェルシュコーギー
gettyimages
――上記で教えてくださった“注意が必要な眠り方”をしていた場合、どのような病気や不調が考えられますか?

原先生
「体を極度に丸めているときは、寒さを感じていたり、胃腸炎などでお腹が痛いと感じていたりする可能性が考えられます。呼吸が苦しくなっていると、うつ伏せで伸ばしながらの深く早い呼吸になることがあります。異常に脱力しているときは、ショック状態などの重篤な状態になっている場合があります」

緊急時にはどのように対応したらいい?

柴犬の子犬
gettyimages
――上記のような姿勢を目撃した場合、どのように対応したらいいでしょうか?

原先生
「まずは、呼びかけなどにしっかりと応じるか、自身の力で起き上がって普通に動けるかなどを確認しましょう。もし反応や動きがいつもと違うと感じたら、早めにかかりつけの先生に相談をするようにしましょう」

――異常に脱力した状態で横たわっている場合などの緊急時、かかりつけの先生に相談する前に飼い主さんが自宅でできる応急処置のアドバイスはありますか?

原先生
「とにかくすぐに動物病院に連絡するのが第一です。そのときに歯茎や舌の色は青白くなっていないか? 呼びかけに応じるか? などの状態を確認して、今までの病歴と合わせて伝えるようにするとより良いです。もしも体が異常に熱い場合には、アイスノンを薄いタオルで巻いて首や太ももの付け根などにあてて冷やすことも有効です」
愛犬の寝ている姿勢によっても、体調が良くないことに気づくことができるかもしれません。愛犬が快適に眠れているかはもちろん、ふだんと違う姿勢やポーズをとっていないかも、日々気を付けて見てあげましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/仲田陽子
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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