犬と暮らす
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もしかして嫌われた?犬がそっけなくなる理由 接し方を獣医師が解説
犬が飼い主さんにそっけない態度をとるのには、ちゃんとした理由があるのです。いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
犬の態度がそっけなくなる理由
白山先生:
「犬が成長するに伴って飼い主さんとの信頼関係がしっかりしてきたから、という場合があるでしょう。信頼関係がきちんとしているからこそ、以前ほど大きな反応をしなくてもいいと考えているのです。
また、これはシニア犬の場合ですが、加齢に伴って嗅覚・聴覚・筋力などが低下し、反応が鈍くなったから、という理由も考えられます」
そっけない態度をとりやすい犬の特徴
白山先生:
「おとなしい性格やリーダータイプの犬、オンとオフがはっきりしている犬などが該当します。また、先ほど申し上げた理由から、シニア期の犬も当てはまりますね」
愛犬がそっけない! どう接する?
白山先生:
「成長に伴いそっけなくなった犬の場合、じつは小さな動きで飼い主さんにしっかり反応してくれているケースが多いです。その小さなサインを見逃さないようにすれば、『ちゃんと伝わっているんだ!』と安心できるはずですよ。
いくらそっけなくても、愛犬に無理に触る、大声で何度も名前を呼ぶ、しつこく顔を覗き込むなどの行動はしないように注意してくださいね」
――では、シニア期の愛犬の場合には?
白山先生:
「シニア犬にとって大切なのは、落ち着けるゆったりとした環境です。飼い主さんと愛犬との間には、これまで培ってきた信頼関係があるはず。それを信じて、愛犬のリズムに合わせてあげましょう。
場合によっては、体調が悪かったり体に痛みを抱えていたりする可能性もあるので、日頃から愛犬の様子をよく観察しておくことが大切です」
「怒り」や「拗ね」でそっけなくなることも
白山先生:
「あると思います」
――どのように仲直りすればよいでしょうか?
白山先生:
「飼い主さんに対して怒っている、拗ねてしまうなどのシチュエーションが起こりやすい状況としては、例えば、『長時間のお留守番』『お仕事などで長時間かまってあげられなかった』『新しい家族が増えて、飼い主さんの意識がそちらに集中している』などが考えられるかと思います。
そのため、愛犬と一緒に遊んであげたり、コミュニケーションをしっかりとる時間を設けたりして、時間をかけて仲直りしていくとよいかと思います」
取材・文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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