愛犬が「ふーっ」と大きく息をついたのを見て、ため息みたいだと感じたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は犬が「ふーっ」と息をつく理由や、息をついたときの対応について、獣医師の増田宏司先生に教えていただきました。
犬は人と似た理由でため息をつく
愛犬が寝そべっているときや、ふとした瞬間などに、鼻や口から「ふーっ」と大きく息を吐きだして、ため息をつく姿を見たことはありませんか?
実は、犬も人と同じようにため息をつくと考えられています。たとえば、リラックスしているときや、ガッカリしたとき、ストレスを感じているときなどに、気分を落ち着かせようとため息をつくことも。このように、犬がため息をつく理由は人とあまり変わらないようです。
満足したときやかまってほしいときも
ゴハンを食べておなかいっぱいのときや、散歩のあとなどにも「ふ~っ」と長めのため息をつくことが。これは満足しているときに無意識に出るサインです。
一方で、飼い主さんがかまってくれないときなどにもため息をつくことがありますが、これは不満のサイン。なかには、飼い主さんに向かってこれ見よがしにため息をつく犬もいます。
愛犬がため息をついたらどう対応すればいいの?
先述したように、愛犬がため息をつく理由は、そのときどきの状況によって変わります。満足しているときはそっとしておき、不満そうな気配を感じた場合は、愛犬の名前をやさしく呼ぶなど声をかけてもいいでしょう。
犬がため息をついていたら、そのときの状況や犬の様子から、どんな気持ちなのかを推測することで、状況に適した対応ができそうです。今回ご紹介した内容も参考に、犬のしぐさや行動から、犬の気持ちをしっかりと読み取れるようにしていきたいですね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2018年8月号「犬のオモシロ習性図鑑 VOL.15 ふーっとため息」
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。