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汚れスッキリ、体もポカポカ!メリットいっぱいの犬の「沐浴」って?

シャンプーよりも手軽にできて、さらにさまざまなメリットがある沐浴。とくに体が冷えやすい冬は、沐浴で体を温めることで、体調のケアができるので、とってもおすすめ! 初めてでもわかりやすい沐浴の方法を獣医師の畦元香月先生に聞きました。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

やってみよう! 基本の沐浴法

沐浴の基本的な方法をくわしく解説します。今回は、冬に沐浴をする際、愛犬の体を冷やさずに行う方法を「冬の沐浴のコツ」としてご紹介します。

沐浴をする前にはこれを用意しておこう!

●ペット用バスタブ
愛犬が中央に立ったときに、前後左右に余裕があるサイズ、愛犬の足がほとんど隠れるくらいの深さがベスト。折りたたみ式が便利です。
●入浴剤
人用ではなく必ず犬用の入浴剤を用意して。冬の時季であれば、乾燥対策のため保湿効果が高い入浴剤を選びましょう。
※皮膚トラブルや持病がある犬に入浴剤や保湿剤を使用する際は、あらかじめかかりつけの獣医師に相談しましょう。
●タオル
タオルは吸水力が命! マイクロファイバーなど、吸水力が高く、愛犬の体をおおえるほどの大きさのタオルを数枚用意しましょう。
●足し湯
お湯が冷めてきたときに、足して温かさをキープするためのもの。人のお風呂の温度くらい、40℃前後のお湯を準備しておきましょう。
●滑り止め
犬用のバスタブを使う際にバスタブが動かないように下に敷いて。自宅の浴槽で行う際には、バスタブの中に敷いて滑らない対策を!
●保湿剤
お湯が苦手な犬を濡れることに慣れさせるために使います。もちろん皮膚を保湿するためにドライの前に使ってもOKです。
●ドライヤー
乾かす時間は短いほうがいいので、愛犬が平気ならできるだけ大風量のものにして。ペット用のドライヤーがあればそれを利用しても。

お湯が苦手な犬の慣れさせ方

1.バスタブに入れて慣らす
まずはバスタブの中でおやつを与え、バスタブにいい印象をつけましょう。折りたたみ式のバスタブだと圧迫感が少なく慣れさせやすいです。冬なら、浴室暖房やヒーターで浴室内を少し暖めてから行いましょう。シャワーからの蒸気で浴室を温めるのは、湿度が上がりすぎるのでNGです。
撮影/尾崎たまき
撮影/尾崎たまき
2.バスタブの中で足に保湿剤をつけて濡れるのに慣らす
バスタブの中で愛犬の足先に保湿剤を多めにつけ、濡れることに慣れさせます。保湿剤は泡タイプやリキッドタイプなど、濡れる感覚があるものが◎。嫌がる犬はおやつを与えつつ行うとスムーズです。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
3.ぬるま湯を少しずつ入れて慣らす
2に慣れてきたら、ぬるま湯を少しだけ入れ、嫌がらなければ量を増やしてみましょう。愛犬が気にするそぶりを見せたらおやつを与え、また少しずつお湯を足すことを繰り返し、慣れさせましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

STEP1 お湯を準備する

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●バスタブにお湯をため、入浴剤を入れる
浴室でバスタブにお湯をためます。シャワーを使う際は、シャワーヘッドをバスタブの側面につけるようにし、浴室の湿度が上がりすぎないようにして。湿度が上がりすぎると、呼吸がしにくくなり、愛犬の負担になります。お湯の量は、愛犬の足のつけ根の少し下くらいが目安。入浴剤を溶かしきったら準備完了です。
※お湯の温度は30℃前後が目安。使用する入浴剤にお湯の温度の指定がある場合は、それに従いましょう。

STEP2 お湯につける

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
●ゆっくりとバスタブに入れ、やさしくお湯をかける
バスタブの中でオスワリをさせ一度落ち着かせてから手や桶で体全体にお湯をかけ、皮膚まで濡らしましょう。飼い主さんがリラックスすると、愛犬も落ち着きやすいので、ヒーリングミュージックをかけるなどゆったりした雰囲気を演出してもOK。
※つける時間は5~10分が目安。使用する入浴剤につける時間の指定がある場合は、それに従いましょう。

お湯が冷めてきたら足し湯で温度をキープして

撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
愛犬にお湯をかけているとお湯の温度が下がってくるので、ときどき足し湯をして適温を維持して。愛犬が驚かないよう、足し湯をするときはそっと入れましょう。
入浴剤によっては、軽く洗い流す必要があるものも。直接シャワーのヘッド部分を当てて流すと犬が驚くので、写真のように手を添えて流しましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
冬の基本の沐浴法をご紹介しました。沐浴は飼い主さんとのコミュニケーションにもなるので、楽しいグッズを取り入れながら、ぜひ楽しんで行ってみてくださいね!
お話を伺った先生/「アニマルリハクリニックかつき」院長。獣医師、国際中医師 畦元香月先生
参考/「いぬのきもち」2023年12月号『冬の沐浴やってみよう』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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