犬と暮らす
UP DATE
愛犬の散歩に関する失敗談はあるある 飼い主さんのエピソードを獣医師が解説
失敗談(1)愛犬が散歩中によそ見をして障害物にぶつかった
飼い主さんが周囲に気をつけながら散歩をしていても、予測できず愛犬が転んでしまうことがあるかもしれません。その際にはどのような対応をすればよいのでしょうか。
散歩中に愛犬が転んだときはケガの確認を(岡本先生)
「まずは愛犬の体をよく触って、痛がる場所がないかどうか確認しましょう。また、その後の歩き方がいつもと違わないかも観察してください。傷を負うなどのケガをしてしまった場合は、患部をよく洗って早めに受診を。足をひきずっている場合は、なるべく患部を動かさないように注意しながら、早めに受診してください」
失敗談(2)ほかの犬を怖がって電柱に頭をぶつけてしまった
ほかの犬に苦手意識のある犬の場合、散歩中はどのように対応すればよいのでしょうか。
愛犬を安心させる工夫を取り入れて(岡本先生)
「愛犬に声をかけて安心させてあげたり、おやつで気を紛らわせたりするのもひとつです。立ち止まって(抱き上げて)道を譲り、先に行ってもらうのもいいかと思います」
失敗談(3)ほかの犬に吠えて飛びつこうと愛犬を注意したら八つ当たりされた
散歩中、ほかの犬に吠えないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
ごほうびを活用し、遠いところから少しずつほかの犬に慣れさせて(岡本先生)
「犬の警戒心はすぐにはなくなりません。急にほかの犬との距離を縮めることはせず、愛犬が吠えないくらいの距離から慣らしていくとよいでしょう。
その際、吠えずにいられたらおやつを与えてほめ、愛犬に『静かにしているとおやつがもらえる』『警戒対象ではない』ことを学習してもらいます。そして、遠くから問題なく過ごせるようになったら、少し距離を縮めましょう。これを気長に繰り返します」
愛犬が吠えそうになったら興奮する前に対策する(岡本先生)
「愛犬が吠えそうになった場合は、ほかの犬が近づいてくるタイミングで抱っこし、穏やかな『口調で大丈夫だよ』などと声をかけてあげましょう。
興奮してからだとこちらの声が届きにくくなったり、届いてもさらに興奮させてしまったりする場合があります。また、吠えて攻撃行動に出ることで『離れてくれた』と自分の望みが通ったと学習するようになることも。なるべくことが起こる前に対策を取るようにするとよいでしょう。
もし吠えてしまった場合は、リードを短く持って、愛犬の視界を塞ぐように飼い主さんが立つのがおすすめです。お話ししたとおり、注意したり大きな声を出したりすると、愛犬をさらに興奮させてしまう場合があるので注意してください」
取材・文/宮田あゆみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE