共働き世帯も増え、「1日のうち数時間は愛犬を留守番させる」という飼い主さんも多いでしょう。仕方のないこととはいえ、犬にとって飼い主さんと離れる時間は不安になることも。そこで今回は、愛犬が少しでも安心できるような留守番時の環境作りをご紹介します。
トイレとハウスつきのサークルを用意しよう!
愛犬が留守番中に過ごすサークルは、休む・体を動かす・排泄する・水を飲むといったことを不自由なくできる環境を整えることが基本です。したいことがいつでもできる環境なら、留守番中も快適に過ごすことができるでしょう。
ハウスを用意して広めのスペースも確保する
四方を囲まれた薄暗い場所は、犬が本能的に落ち着きやすいといわれています。そこで、サークルの中には、愛犬が落ち着けるハウスを用意しましょう。また、体を伸ばしたり横になったりできるスペースを設けると、ストレスがたまりにくくなります。
水は複数、トイレは大きめを用意する
ボウルに入れた水の他に、万が一、犬が倒してこぼしてしまってもいいように、ボトルタイプのものも用意しておくと安心です。頻繁に水をこぼしてしまう場合は、ボトルタイプのみでもOK!トイレは何回か排泄できるように、小型犬でもワイドタイプを用意するのがおすすめです。
飼い主さんがいるときと同じような環境を作ろう!
留守番中も、普段と同じような環境を整えてあげることで、犬は不安になりにくくなります。
照明はつけたまま出かけるか、タイマーを設定する
普段、人が家にいるときは夜になり暗くなると照明をつけるので、犬も明るい環境で過ごしていることでしょう。そこで、帰りが遅い日などは照明をつけたまま出かけるか、暗くなった頃に照明がつくようにタイマーを設定して、留守番中も同じような環境を作ってあげましょう。
ラジオをかけたまま出かけるのもおすすめ
いつも人がいるリビングで過ごしている犬の場合は、ラジオから人の声がすると飼い主さんがいるように感じ、安心することもあります。さらに、普段からラジオの音を聞かせることで、留守中の安心度も増すでしょう。
ペットシッターなどを利用するのも手
留守番の回数がそこまで多くない場合は、トリミングサロンの預かり制度やペットシッターなどを利用するのも手です。相手をしてくれる人がいることで、不安になりにくい犬もいます。また、犬の保育園など、ほかの犬とふれあえる施設を利用するのもおすすめです。愛犬の性格に合わせて、利用を検討してみるといいでしょう。
スマホで見守るシステムなどを活用してみるのもあり
愛犬と離れている間は、飼い主さん自身も愛犬のことが心配で仕方ないこともあるでしょう。そんなときは、留守番中の愛犬の様子を、外出先からスマホでチェックできるシステムなどを活用してみるのもおすすめですよ。
飼い主さんには飼い主さんの生活があります。そのため、愛犬を留守番させることはある程度仕方のないことです。とはいっても、狭いサークルの中で長時間留守番させたり、直射日光の当たる場所や空調の悪い場所で留守番させたりするのは禁物。ストレスや熱中症などの原因になるので、絶対にやめましょう。
愛犬が安心して飼い主さんの帰りを待てるように環境を整えながら、日々のコミュニケーションで関係性を深めていくことが大切ですよ。
参考/「いぬのきもち」2016年6月号『前後の飼い主さんの対応と環境で差がつく 愛犬を安心させる留守番 不安にさせる留守番』(監修:ジャパンケネルクラブ 日本警察犬協会および日本動物病院協会認定インストラクター 戸田美由紀先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。