いつか自分にも訪れる、愛犬とのお別れ。愛犬を亡くした喪失感によって心と体にまざまな症状が起こる「ペットロス」をご存知ですか。ペットロスになったとき、飼い主さんはどのようにして心の落ち着きを取り戻すのでしょうか。今回は、ペットロスの体験談をご紹介します。
無理はしない、泣くときは泣いて「普通」に暮らす
「普通の生活」を送ること
とある飼い主さんは「やっぱり、普通の生活を送ること。仕事も普通に行って、第三者と接すること。すると、いつの間にかいつものペースに戻っていく。気持ちに変化があったのは半年とかですかね……。」と話してくださいました。
やはり、無理に立ち直ろうとしないで、普通の生活を送ることが大事なのかもしれませんね。
涙が出るときは泣く
他にも、「無理に立ち直ることはしませんでした。涙が出るときは出し、いなくなったコに独り言で話し掛けたり。亡くなって4年半経ちますがまだ遺骨は家にあり、お花を添えたりしています。」という飼い主さんもいました。
また、「たくさん泣いて忙しく過ごし、TVや映画などで犬を見ないようにしながら、新しいペットを育てていくうちに気持ちが落ち着いてきた」という体験談もいただきました。
いまでもそばに?不思議な体験によって乗り越えた飼い主さんも
いつもそばにいてくれる気がした
「5年前に愛犬が亡くなり、まだ思い出しては涙ぐむことがあるのですが、時おり足元を掠めるように動く気配を感じ、見守ってくれているのだなと思うとうれしい気分になれました」という飼い主さんも。
愛犬が亡くなっても、存在を近くに感じることができたことで、少し心が救われているのかもしれませんね。
ふとした瞬間に、明るい気持ちに…
ひどいペットロスに陥っていたという飼い主さんは、「あるときふと気持ちが明るくなった。『愛犬にハチという名前を付つけて、幸せな一生を送らせてあげたのだ。ハチはうちに来て、どこにいるより幸せだったのだ』と思えていることに気づいた。あれはなんだったのか?いま振り返っても、不思議な体験です。悲しんでいる私に、ハチがメッセージを送ってくれたのだと思っています」と体験談を話してくださいました。
飼い主さんの言う通り、大好きな飼い主さんが悲しんでいる姿を空から見て、居ても立っても居られなくなったのでしょうか。亡くなった愛犬は、いつでも飼い主さんを見守ってくれているのかもしれません。
愛犬との素晴らしい日々があったからこそ前向きになれる
また犬との幸せな時間を過ごしたい
愛犬の死を経験し、悲しみから立ち直るのにかかる時間は人ぞれぞれですが、愛犬と過ごした日々が幸せだったからこそ、また犬を飼いたいと思うこともあります。なかには、「前の犬がいたから、また犬を飼いたいと思えた。犬との幸せな時間を過ごしたいと思えた」という飼い主さんもいました。
犬の話をすると笑顔になれる
長く生きた愛犬を亡くした経験を持つ飼い主さんは、「お世話になった獣医さんが私のことも心配してくれて、子犬を飼うことを勧められました。躊躇しましたが、子犬の話をいろいろ聞くうち、私が少し笑顔になったようで。『犬の話をすると笑顔になれるんだよ』といわれ、新しいコを迎える気持ちになりました。」と、現在は2匹の愛犬と暮らしているそうです。
先代犬に申し訳ないと感じ、新しい犬を飼うことに対して葛藤の気持ちが生まれるかもしれません。しかし愛犬と多くの時間を共有し、さまざまな体験をしたからこそ「また犬と暮らしたい」と思えるようになるのでしょう。
ペットロスから立ち直るというのは、愛犬とのかけがえのない日々を忘れることではなく、楽しかった記憶を、笑って思い出せるようになれることなのかもしれません。いつか自分にも訪れる愛犬とのお別れのとき。愛犬の死を受け入れるのには、時間がかかりますが、「愛犬は幸せだった」と思えるように、いっしょにいられる「今」を大切に過ごしたいですね。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『愛犬が亡くなってしまったら…「ペットロス」経験の飼い主さんの体験談』
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『先代犬に申し訳ない…新しい犬を飼うことに葛藤する人に読んでほしい体験談』
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。