犬の愛情表現の中には「あのしぐさも愛情表現だったの!?」というような、控えめでちょっとわかりにくいものもあります。そこで今回は、3つのシーン別に犬の控えめすぎる愛情表現について解説します。愛犬との絆を深めるお返事方法もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
同じ部屋でくつろいでいるとき
座っている飼い主さんの足元で「フセ」をする
飼い主さんに「なでて~!」と甘えるのではなく、ただ足元で安心して過ごしているのは、飼い主さんと愛犬の間で、信頼関係が築けている証拠です。大好きな飼い主さんの存在をそばで感じたくて、足元に寄り添っているのでしょう。
【絆を深めるお返事方法】
飼い主さんも「愛犬を近くに感じているよ」と伝えるために、ときどき優しく声をかけてあげましょう。また、足元で「フセ」をする習慣は外出先などでも役立つため、ほめてあげることも大切です。
飼い主さんにお尻をくっつけてそっぽを向く
犬は本来、信頼している人にしか背中を見せません。そんな犬がお尻をくっつけてそっぽを向くのは、飼い主さんが犬にとって「安心して背中を向けられる存在」だから。背を向けながら体の一部をくっつけることでぬくもりを感じ、リラックスしているのです。
【絆を深めるお返事方法】
スキンシップが好きな愛犬なら、そっと背中をなでてあげるとよりリラックスできます。肩やしっぽの付け根あたりは、犬がなでられると嬉しい場所ですよ。
声をかけたとき
振り向かずに声がした方に耳を向ける
散歩中や食事中など、何かに集中しているときに声をかけると、耳だけを飼い主さんの方に向けて「聞いてますよ!」と返事をする犬もいます。一見そっけなく感じますが、これは飼い主さんを信頼していて「大きな反応をしなくてもわかってくれる」と感じているからこそできる行動です。
また、飼い主さんの呼びかけにしっぽをひと振りだけして応える犬もいます。この行動も、飼い主さんと気の置けない関係性を築けているからこそできるもの。いわゆる「あうん」の呼吸のようなものなのです。
【絆を深めるお返事方法】
控えめな反応でも、このように「聞こえてますよ!」のサインと見せるのは、コミュニケーションが取れている証拠です。必要な時に名前を呼んで来てくれるなら、マイペースな愛犬をそっと見守ってあげましょう!
帰宅したとき
自分の居場所から動かない
飼い主さんが帰宅した際、愛犬が自分の居場所から動かないのは、あとでいっしょに遊んでもらえたり、かまってもらえたりする「楽しい時間」が待っているとわかっているからです。今はテンションを上げるタイミングではないなと、落ち着いてそのときを待っているのでしょう。
【絆を深めるお返事方法】
帰宅後、用事を済ませたらイイコにして待っていてくれた愛犬へ、感謝の気持ちを伝えましょう。いっしょに遊んだり、散歩に行ったり、しっかりとコミュニケーションを取るのがポイントです。
今回は、犬の控えめな愛情表現をご紹介しました。愛犬の控えめな愛情表現には、「飼い主さんを信頼する気持ち」が隠されているのもしれません。どんなに控えめでも愛情表現には変わりありませんので、しっかり受け止め、愛犬が喜ぶ方法でお返事してあげてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2017年4月号『もっと仲よくなれる“お返事のしかた”つき 愛犬の大好きサイン&ツンデレサイン』(監修:東京農業大学農学部バイオセラピー学科教授 獣医師 獣医学博士 増田宏司先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。