新米飼い主さんもこれだけは覚えておきたい犬用語【しつけ・生態】

犬との生活の中で出てくる犬用語。犬を飼うのが初めてであれば、知らない用語もたくさんあるでしょう。そこで今回は、「しつけ」と「生態」に関する犬用語をご紹介します。犬用語を理解し覚えておくと、愛犬の体調不良や問題行動を早期に発見・改善する手段となることも。さっそく覚えていきましょう！

しつけ用語

アイコンタクト

犬の名前を呼んだときに飼い主さんと見つめあうことを「アイコンタクト」といいます。ただし、これはただ見つめあうのでなく、犬が飼い主さんに「注目して聞く耳をもつ」ことがポイントです。アイコンタクトができるようになると、おすわりなどの指示が伝わりやすくなったり、散歩中にほかの犬に吠えくなったりするなどさまざまなメリットがあります。

甘噛み

「甘噛み」とは、1才未満の子犬の本能で、じゃれながら物や人の手などを噛むことを意味します。本能なので無理にやめさせることはできませんが、噛んでもいいおもちゃなどを積極的に与え、噛みたい欲求を満たしてあげてましょう。
子犬だからと人の手をおもちゃ代わりに遊ぶのは、習慣がついてしまうのでNGです。

社会化

チャイム音や知らない人、ほかの犬、車など、いろいろな刺激に慣れさせることを「社会化」といいます。犬がストレスなく人の社会で暮らしていくためには、あらゆる刺激に慣れさせることが大切です。

ハウス

犬が安心して休息できる場所を「ハウス」と呼びます。ハウスには扉と屋根があって外が見えにくい形状の「クレート」、扉と屋根があり金網で囲まれている「ケージ」、扉があって屋根はなく柵で囲まれている「サークル」など大きく分けて3種類あります。
クレートとケージは持ち運べるので災害時などにも役立ちますよ。

無視

愛犬が要求吠えしたり、飛びついたりしてきたときに、飼い主さんが「無視」することで「かまってもらえないからやめよう」と学習します。愛犬を無視するのは少し冷たく感じますが、要求吠えなど、おねだり全般にとても効果的なしつけ方法なので覚えておきましょう。

生態用語

笑顔がステキなフレンチ・ブルドッグのマフィンくん — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

カーミングシグナル

ほかの犬や人に対して敵意がないことを伝えたり、自分や相手を落ち着かせたりするときに見せるしぐさや行動のことを「カーミングシグナル」といいます。鼻先をなめる、あくびをする、ブルブルと体を振る、床のニオイをかぐなどおよそ30種あるとされています。

換毛期

春と秋に犬の被毛が大量に抜け落ちて生え替わることを「換毛期」といいます。どの犬も1年を通じて少しずつ生え替わりますが、主にダブルコート（上毛と下毛の2重構造）の犬に換毛期があります。

パンティング

通常、犬は鼻で呼吸をしていますが、体温が上昇するとハァハァと口から息を吐きだして体温を下げます。これを「パンティング」といいます。暑い日や運動した後によく見られますが、興奮や緊張したとき、痛みを感じているときなどに見られることもあります。

マズル

目の下から鼻の先までのことを「マズル」といいます。マズルは犬にとってデリケートな部位なので、信頼関係がないと触らせてくれないことも。とはいえ、歯磨きや投薬などの際に触る必要があるので、おやつをなめさせながらやさしく触るなど、少しずつ慣れさせましょう。

短頭種（たんとうしゅ）

「短頭種」とは、犬を真横から見たときに、頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さ（マズル）が短い、いわゆる“鼻ぺちゃ犬”のこと。犬種ではボストン・テリアやペキニーズ、シー・ズーなどが挙げられるでしょう。
また、頭蓋骨の長さと鼻の長さが同じくらいの犬を「中頭種」、鼻の方が長い犬を「長頭種」と呼びます。

ここでは、「しつけ」「生態」に関する犬用語をお伝えしてきました。トレーニング次第では、犬も「犬用語」を覚えることができます。愛犬に言葉を覚えてもらうと、指示や意思疎通がしやすくなりますので、ぜひ挑戦してみてくださいね！

参考／「いぬのきもち」2018年7月号『愛犬が1才になるまでに覚えておきたい新米飼い主さんのための犬用語24』（監修：ぬのかわ犬猫病院中田分院副院長石田洋子先生、ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士日本動物病院協会家庭犬しつけインストラクター戸田美由紀先生）
文／Richa
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。