迎え入れたばかりの子犬と飼い主さんの信頼関係は、まだできていない状態です。今回は、迎え入れたばかりの愛犬との絆を作る接し方のポイントをご紹介します。まずは愛犬に信頼され、好きになってもらうことを目指しましょう!
ポイント①:愛犬を安心させる
迎え入れたばかりの時期は、愛犬に「この人は自分のことが好きなんだ」と思わせ、安心させることが大切です。愛犬を安心させるために以下の3つのポイントに注意してみましょう!
ささいなことでもほめる
家に迎え入れたばかりの愛犬は不安でいっぱい。そんなときに愛犬を叱ってしまうと、飼い主さんへの恐怖心や不信感が大きくなってしまいます。まずは、愛犬がおとなしく座っているだけでも、やさしくほめてあげることがポイントです。
手から直接フードを与える
最初のうちは、飼い主さんの「手」にいい印象をもたせることが大切です。フードを直接手から与えて、飼い主さんの手は「おいしいものをくれるいいもの」と覚えさせましょう。
やさしいスキンシップでリラックスさせる
1才までに愛犬のいろいろな部位に触れ、どこを触っても平気な犬に育てることで、愛犬自身も安心できるうえ、健康管理にも役立ちます。耳の付け根など、自分では舐められない場所を触ってあげると、「飼い主さんは気持ちのいいことをしてくれる」とますます好きになってくれるでしょう。
ポイント②:愛犬を守ってあげる
人とともに生活するうえで必要となるしつけを飼い主さんが教えることで、愛犬を危険や余計なストレスから守ることができます。以下の点に注意してみましょう。
人や犬に慣らす
愛犬がほかの人や犬に慣れていないと、散歩すら大きなストレスになることが。そこで、1才までに飼い主さん以外の人や、ほかの犬に慣らしておくことが大切です。人に慣らすときは、手からおやつを与えてもらい、愛犬にいい印象をもたせることがポイントです。犬の場合は、まずは同じくらいの体格の犬に慣らすと成功しやすくなりますよ。
外に慣らす
「外の世界」は、犬にとってさまざまな刺激があります。見慣れないものや音に対しても落ち着いていられるように、フードを活用して少しずつ慣らしていきましょう。
「オイデ」を教える
呼べば愛犬が飼い主さんのもとに来るのが「オイデ」。このしつけができていると、離れたところで危険な目にあいそうになっても守ってあげられます。しっかりとトレーニングしましょう。
落ち着ける場所を作ってあげる
犬は本来、薄暗くて狭い場所を好む傾向にあります。そのため、家の中に愛犬だけの安心できる空間(ハウス)を作って、ストレスから守ってあげることも大切です。
ポイント③:愛犬をおいしいもので喜ばせる
飼い主さんは「おいしいものをくれる人」と思わせることも、絆を作るうえでは大切です。ただし、むやみに与えるのではなく、しつけのごほうびとして与えるのがポイント。おいしいものを与えるほど飼い主さんを好きになり、ほめればうれしい気持ちになるはずですよ!
こんなトレーニングが上手くできたら与えて
・「オスワリ」
「オスワリ」ができるようになると、興奮を抑えられ、飛びつきなども防止できます。
・「トイレ」
愛犬がトイレで排泄できるようになれば、生活の自由度を上げられ、犬も人もより快適に暮らせますよ。
・「アイコンタクト」
愛犬が飼い主さんを自発的に見るようになると、“絆ホルモン”と呼ばれる「オキシトシン」により、絆が強まる効果があるそうです。まずは、愛犬の名前を呼んだら飼い主さんを見るよう練習してみましょう。
・「マッテ」
「マッテ」ができると、愛犬が落ち着いて待てるようになります。
このほかにも、ストレスのかかる状況で上手く指示に応えられたときなどに、スペシャルなおやつを与えるのもおすすめ。愛犬の気分も上がり、喜んでくれるでしょう!
飼い主さんが選んで迎え入れた愛犬ですから、少しでも信頼され、好きになってもらえるように努力することが大切です。ぜひ実践してみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2018年8月号『愛犬が一生あなたを好きになる♡1才までの絆の作り方 1才からの絆の強め方』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。