9月1日は「防災の日」。地震や台風、大雨などの自然災害が多い日本に住む愛犬家のみなさんにとって、災害発生時に愛犬をしっかりと守ることができるのか、不安になることもあるでしょう。今回は「防災の日」に改めて確認したい、災害時に備えて愛犬のためにできる5つのことをご紹介します。
その1:避難場所や連絡先を確認しておく
災害時は、飼い主さんと愛犬がともに安全に避難できることがいちばん大切です。そのためには、避難指示などが出ることを想定して、避難ルートや犬といっしょに避難できる最寄りの避難所の所在地をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
また、家族同士でしっかりと連絡が取りあえるように、携帯電話などの連絡先を確認しておくことも必要です。避難ルートは、実際に家族で愛犬とともに歩いてみるのもおすすめ。道中、倒壊のおそれがありそうなものや、犬が怖がるようなものがないかなど確認しましょう。
その2:クレートやケージに慣れさせる
災害時に飼い主さんと愛犬が落ち着いて安全を確保するためには、クレートやケージが役立ちます。普段から愛犬がクレートやケージに慣れていると、災害時でもその中に入ることで、ストレスを感じにくく落ち着いていられるケースも。災害が発生したときは、できるだけ早く中に入れましょう。
また、避難所で生活することになった場合、愛犬の居場所にもなるので、クレートやケージに入る習慣をつけておくと安心です。
その3:噛まない、吠えない、トイレができるようにしつけを
普段できていないことが、災害時などの異常事態の中でできるようになるとは考えにくいです。そのため、愛犬に噛みグセや吠えグセ、またはそそうなどの問題行動があれば、今のうちにしつけをしておくことも大切です。穏やかでしつけのできている犬は避難所でも受け入れてもらいやすく、愛犬自身のストレス軽減にもつながりますよ。
その4:飼い主さんの指示などで落ち着けるように
突然の災害では、犬もパニックに陥りやすく、飼い主さんがいざいっしょに避難しようとしても、愛犬をうまく誘導できないケースも。そこで、普段から「オイデ」や「マッテ」などの指示しつけを練習し、飼い主さんの指示のもと落ち着いて行動できるようにしておく必要があります。また、迷い犬になってしまった最悪の場合でも、よくしつけられている犬は保護されやすくなります。
その5:愛犬の居場所が倒壊、下敷きにならないように対策を
災害が起こると、物の転倒や落下、飛散などによって愛犬がケガをするおそれがあります。そこで、大きな家具は固定する、食器棚の開き扉はストッパーをつけるなど対策をしておきましょう。また、愛犬のクレートやケージは、倒れやすい家具やガラス窓が周りにない場所に置くのもポイントです。
このように、万が一の場合に備えて情報を集めたり、対策したりすることは、愛犬と安全に避難するために重要なことです。「防災の日」をきっかけに、愛犬との避難方法やしつけ、自宅の安全性などについて、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
参考/「いぬのきもち」2018年4月号『愛犬の命を守るために知っておきたい!もしものときに役立つ防災準備』(監修:ヤマザキ学園大学動物看護学部講師 危機管理学修士 認定動物看護師 福山貴昭先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。