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再発することも!夏は犬の外耳炎に気をつけて!

夏、外耳炎の再発に要注意!

春~夏に発症・悪化しやすい外耳炎

外耳炎は、耳の中の鼓膜から外側の耳道が赤くなったり、腫れたりと「炎症」が起こる病気です。耳の中は汗腺や脂腺が多く、さまざまな原因によって、汗などの分泌物や細菌などが増えるため、炎症が起こり、かゆくなります。とくに温度や湿度が上がり始め、汗などをかきやすくなる3月末から4月にかけて発症しやすく、夏の間に悪化することが多いようです。

犬の耳道は狭く、L字に曲がっています。外耳炎による炎症により、耳道がさらに狭くなる、分泌物が増えて細菌が繁殖しやすくなるなどの条件がそろうと悪循環に陥りがちです。また、炎症が慢性化すると耳道が石灰化し、手術が必要になることもあります。進行すると、耳炎や内耳炎になってしまうことも。

犬が次のような、耳をかゆがるしぐさや様子を見せたら、外耳炎かも? すぐに動物病院を受診し、早期発見と治療を心がけましょう。

・頭を振る
・耳を足でかく
・耳を壁にこすりつける
・耳を触ろうとすると嫌がる
・耳の中が赤い
・耳から嫌なニオイがする

夏に再発しやすいので定期的にチェックを

外耳炎は、アレルギー性皮膚炎の症状のひとつとして発症することが多いですが、その場合でもアレルギー性皮膚炎の薬だけでは治りにくく、耳の洗浄と外用薬を点耳する必要があります。一般に、クリーナーで外耳道をきれいに洗浄したあと、治療薬を点耳します。症状にもよりますが、家でも毎日数回、数週間ほど連続して、飼い主さんが犬の耳を洗浄し、点耳します。症状がひどいと犬が耳を触られるのを嫌がることがあるので、早めに気づいて治療することが大切です。
また、症状が和らいでも油断は禁物です。春に発症して治療し、症状が出なくなっても、夏にまた再発することがあります。一度発症したら、1カ月おきくらいを目安に動物病院でチェックしてもらうとよいでしょう。

参考/「いぬのきもち」2018年7月号『イマドキ 犬の医療事情 今月のテーマ:外耳炎』(監修:日本獣医皮膚科学会員 関口麻衣子先生)
イラスト/mollydomon
文/犬神マツコ
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