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気づかずにいると手遅れになることも!?こんなに怖い犬の「心臓病」

わんちゃんも心臓病になるの?

みなさんはわんちゃんも「心臓病」になるのをご存知でしょうか。
軽度の場合は、あまり症状が出ない病気のため、元気に過ごしている犬もいることから、動物病院での診察にいたっていない〝隠れ心臓病″の犬も多いのだとか!

そこで突然ですが、いっしょに暮らしているわんちゃんや身近なわんちゃんに心臓病のリスクがあるかどうかチェックをしてみましょう!

□ 6才以上である
□ 小型犬である
□ 寝ている時間が長い
□ 散歩中座り込む
□ セキをしやすい


この5つの項目のうち、1つでもあてはまるものがあれば、〝隠れ心臓病″の疑いが!
心臓の検査についてかかりつけの獣医師さんに相談することをおすすめします。

わんちゃんの心臓病ってどんな病気なの?

わんちゃんの心臓病のなかでもっとも多いのが、「僧房弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」という病気です。
なかなか難しい名前の病気ですよね……。

僧房弁(そうぼうべん)とは、上のイラストの左心房(さしんぼう)と左心室(さしんしつ)の間にある弁のことをいいます。この僧房弁の閉鎖がうまくいかなくなり、全身に送り出されるはずの血液の一部が左心室から左心房に逆流してしまう病気を僧房弁閉鎖不全症といいます。
この病気にかかると、拍動のたびに血液が逆流するため、全身へ送りだされる血液量が減り、心臓は効率よく血液を全身に送り出すことができずに負担がかかってしまいます。
病気が進行すると、肺に体液がたまってしまう肺水腫(はいすいしゅ)のために呼吸が苦しくなり……。
治療によっては改善することもありますが、残念ながら重度の場合は死に至ることもあります。
シニア犬になるほど増える病気なので早期に発見することで注意したいですね。

わんちゃんが心臓病になると、こんな症状が見られます

早期発見のためにもわんちゃんが心臓病になったときの症状が知りたいですね。
ここでは、おもな症状を4つご紹介します。

呼吸が苦しくなり、舌の色が悪くなる

肺水腫で肺の酸素交換がうまくいかなくなると、荒い呼吸になります。また、舌や歯ぐきが白色や青紫色(チアノーゼ)になることも。舌や歯ぐきの色が変わっていたらすぐに動物病院を受診しましょう。

運動を嫌がる

もともと好きだったモッテコイ遊びに興味を示さなくなったり、好きだった散歩へ行くことを嫌がるようになります。

疲れやすくなる

散歩の途中で座り込んだり、すぐに疲れて休むことが多くなったりします。心臓病が進行すると、ほとんど動こうとしなくなることも。

むせるようなセキをする

運動後や興奮したあとに、むせるようなセキが出ることがあります。心臓病が進行すると、夜中に突然セキが出て止まらなくなることもあります。

いかがでしたでしょうか。
ここで紹介した4つの症状がわんちゃんに見られたら、心臓病の疑いがあります。
その場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょうね。
また、6才以上のシニア犬は年に1~2回ほど動物病院で健康診断を受けるようにして心臓の調子も獣医師さんに診てもらうようにすると安心ですね。

参考/「いぬのきもち」18年7月『知っておきたい犬の「心臓病」』
(監修:JASMINEどうぶつ循環器病センター常勤獣医師 髙野裕史先生)
イラスト/新井博之
文/I♡DOG


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