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ボーダー・コリーの平均寿命、かかりやすい病気の前兆を獣医師が解説

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古くは牧羊犬として活躍し、今では多くの人々の間で親しまれている「ボーダー・コリー」。今回は、そんなボーダー・コリーの気になる寿命や病気について解説します。また「健康長寿」に役立つ生活習慣もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ボーダー・コリーの平均寿命は何年くらい?

八重桜とボーダー・コリー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ボーダー・コリーの平均寿命は12.7才といわれています(※)。一般的に犬は、体格が大きいほど寿命が短く、小型犬ほど寿命が長い傾向があります。ボーダー・コリーは個体によって体格のばらつきがある犬種なので、小型のボーダー・コリーであれば平均寿命以上に長生きすることもめずらしくないようです。

※一般社団法人「東京都獣医師会霊園協会」より

かかりやすい病気の前兆を獣医師が解説!

前足を伸ばすボーダー・コリー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

運動能力が高く、並外れた体力を備えるボーダー・コリーですが、いくつか先天性の病気や、かかりやすいといわれている病気があります。

股関節形成不全

大腿骨(だいたいこつ)の先端が股関節に正常にはまらず、関節に炎症や痛みが現れる病気です。ほとんどが先天的な遺伝要因で、生後4ヶ月〜1才くらいの子犬期に発症が見られます。主な症状は、お尻を振って歩く、腰をくねくねさせて歩く、後ろ足を引きずるなど。ただ、このような症状が出ないこともあるので、大好きな運動を嫌がるなど普段と違う反応にも注意をしてください。

コリーアイ異常(コリー眼異常)

ボーダー・コリーがかかりやすい代表的な病気です。先天性の目の疾患で、網膜からの出血や網膜はく離により視覚障害を起こし、場合によっては失明することもあります。早期発見のポイントは、日頃からよく目の状態を確認しておくこと。ボーダー・コリーは遺伝的に目の病気を発症することがあるので、少しでも異変に気づいたら獣医師に相談してください。

セロイドリポフスチン症(CL症)

運動障害や知的障害、視力障害などの症状がみられる遺伝性の病気です。脳内の老廃物を除去する酵素の先天的な異常が原因で、1才を過ぎてからの発症が多いといわれています。主な症状は、突然おびえて震えるようになる、攻撃的になる、また、歩き方がフラフラしている、トイレの場所を忘れてしまうなどが挙げられます。
あきらかに様子がおかしい場合は、すぐに動物病院を受診してください。

肘関節異形性

前足にある肘の関節がうまく連結せず、周辺の骨や軟骨に炎症を引き起こす病気です。5ヶ月を過ぎた子犬期からの発症が多く見られます。早期発見が治療のカギとなる疾患ですが、症状が軽いことも多く、気づくことが難しい病気です。
触診だけではわからないこともあるので、5ヶ月を過ぎたら一度CTなどの精密検査を受けることも視野に入れましょう。

グレーコリー症候群

シルバーグレーやチャコールグレー、グレー、ライトグレー、シルバーなど、毛の色が灰色系のコリーに見られる先天性の血液の病気です。白血球のひとつである好中球が減少することが原因で、子犬のうちに発症します。
発熱、結膜炎、食欲の減退、関節痛、呼吸不全、下痢などの症状が現れます。少しでも異常が見られたら、いち早く動物病院を受診してください。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(股関節形成不全)」

いぬのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(グレーコリー症候群)」

長生きの秘訣は生活習慣にアリ!

お誕生日のボーダー・コリー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

大切な家族であるボーダー・コリーには、元気に長生きしてほしい!そこで最後に、今日からできる「健康長寿」に役立つ生活習慣をご紹介します。

肥満や低栄養を防ぐ食事習慣

肥満はさまざまな病気の原因となりますが、シニア犬の場合は食が細り、低栄養になることもあります。愛犬の体重や年齢、体質を考慮して、フードの量を増減したり種類を変えることを心がけましょう。体重は1週間に1度を目安にはかるようにし、そのとき0.5kg以上の増減があればかかりつけの獣医師に相談を。

散歩からはじめる運動習慣

お散歩中、信号待ちのときには必ずおすわりをさせるようにすると、後ろ足の筋力アップにつながります。また、平坦な道だけではなく坂道を散歩ルートに取り入れると、体幹を鍛えることができますよ。シニア犬の場合は、足腰の負担になることもあるので、勾配のゆるやかな坂を選んでくださいね。

病気の早期発見につながるお手入れ習慣

愛犬のお手入れを飼い主さんが行うとき、併せてマッサージをする習慣をつけるのがオススメ。例えば、歯磨きのときには、ガーゼなどを使って歯肉のマッサージをするのもよいでしょう。また、ブラッシングの際には、ピンブラシや獣毛ブラシを使うと、皮膚の血行促進につながります。このとき毛質がパサパサしていないかなども、チェックしてくださいね。
1日1回は、愛犬の体に触れる時間を作りましょう。

定期的な検診も忘れずに

病気やケガの早期発見に欠かせない、定期検診。病気によっては初期の症状がほとんど見られないこともあり、そういった病気に気づくには、獣医師による検診が必要不可欠です。年に1度、7〜10才を過ぎたシニア期は半年に1度、検診を受けるようにしましょう。
また、オシッコやウンチも大切な健康のバロメーターになります。日頃から色や状態、量、1日の回数などをチェックしておきましょう。

よく見て触れて、愛犬を知ろう

ボーダー・コリー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ボーダー・コリーのかかりやすい目や関節の疾患は、初期の症状に気づきにくいこともあります。病気にいち早く気づくためにも、日頃から愛犬の様子をよく観察し、スキンシップを心がけましょう。「いつもと違うな」と感じたら、すぐに診察を受けてください。

運動が大好きで活発なボーダー・コリー。病気を予防し、元気に長生きさせてあげるために、日頃から関節のケアや筋力維持を心がけてあげてくださいね。

参考/「いぬのきもち」2018年3月号『犬種連載シリーズ vol.33 I love ボーダー・コリー』(監修:代官山動物病院獣医師 獣医行動診療科認定医 藤井仁美先生)
   「いぬのきもち」2015年12月号『健康寿命をのばす新習慣30 今すぐ取り入れたい愛犬の心と体のケア』(監修:キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『いぬ図鑑(ボーダー・コリー)』(監修:ヤマザキ学園大学 動物看護学部)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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