「おやつほしい!」「遊んで♪」愛犬のおねだり、かわいいけど……
「おやつがほしいよ!」「遊んで!」「散歩に連れてって!」など、愛犬があなたのそばでワンワンキャンキャンと吠えたり鳴いたりなどして「おねだり」することはありませんか?かわいいから、とついつい応えてしまいがちなこの「おねだり吠え」ですが、実は放っておくととっても困ったことになってしまうんです!
例えば人がおやつを食べているときのおねだり吠えに応えておすそわけしてしまうと、犬は「人が食べているときに吠えれば、わけてもらえるんだ!」と覚えてしまいます。以降、人が食べている間はずっと吠えっぱなし……なんてことにもなりかねません。食べている間に吠え続けられるのは、人も大変ですし、吠えなければならない犬自身も辛いですよね。
でも、ご安心ください。そんな困った「おねだり吠え」にお困りの飼い主さんのための、解決法があるんです!2つご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
目も合わせない!「徹底無視」作戦
ひとつめの解決テクは「徹底無視」。愛犬がおねだりで吠えている間は、目も合わせずに徹底的に無視するというものです。「一生懸命に吠えているのに、無視するなんてかわいそう……」と思うかもしれませんが、ほしいものがあるときに一生吠え続けなければならないほうが、犬にとっては大変です。愛犬のためにも心を鬼にして、おねだりで吠えている間は徹底して無視しましょう。目を合わせるのもNGです!途中でやめてしまうと効果がないので、必ず吠えるのを犬があきらめるまで無視し続けましょう。そうすれば「吠えても応えてもらえないから、吠えるだけ無駄だな」と伝わります。
愛犬が吠えるのをやめたら、落ち着いたトーンの声で「そう、イイコ」とクールにほめましょう。このとき、大げさにほめるのはNGです。これは、「一回吠えてからやめれば、ほめてもらえるんだ!」と覚えてしまいかねないからです。
ちなみに、人の食事中はあらかじめ犬をクレート(ハウス)に入れておいたほうが、犬もあきらめやすくなります。
「ランダムお世話」作戦!
たとえば「朝ゴハンは毎朝6時」「お散歩は夜の20時」「毎日21時はおもちゃ遊びタイム♥」など、お世話の時間が毎日決まっていると、犬も覚えてしまいます。決まった時間が近づくと「そろそろゴハンの時間だよね!」と先読みして、おねだり吠えしやすくなることもあるんです。
これを防止するために有効なのが「ランダムお世話」作戦です。毎日のお世話の時間はあえて決め込まずに、ゴハンを朝8時に与えたら、翌日は7時、別の日は9時にするなど、ある程度ずらしてランダムにしましょう。犬がタイミングを予想できなくなるので、おねだり吠えにつながりにくくなります。
ちなみに、時間帯はランダムにしても、犬が吠えているなど落ち着きがないときにゴハンを与えるのは避けましょう。落ち着いてイイコにしているときにだけ与えてください。
2つの作戦で、おねだり知らずのイイコに♪
いかがでしたか?ついつい応えてしまいがちなおねだり吠えですが、ご紹介した2つの作戦を続ければ、必ず改善に向かうはず。無視作戦は根気が必要になることもありますが、愛犬のためにも頑張りましょう!
参考/「いぬのきもち」2018年4月号「年代別吠え攻略ガイド」(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生)
写真/佐藤正之
文/影山エマ
※記事の一部で、内容をわかりやすくするために擬人化した表現を用いています。ご了承ください。