「あ!」のひと声で、愛犬の拾い食いをSTOP!
犬の拾い食いを防ぎたい
散歩などのときに愛犬が拾い食いをした! 拾い食いをしそうになった! という経験はありませんか? とっさのことなので、ただただ愛犬の名前を呼ぶだけで愛犬が物を口に入れてしまったり、ついリードを力づくで引っ張ったりしていないでしょうか? 拾い食いのクセをつけてしまうと、地面や床に落ちている犬にとって有毒なものを誤食する危険が高まります。誤食した物によっては、中毒症状を起こしたり、最悪の場合は死亡してしまったりするケースもあります。また、拾い食いを防ぐためとはいえ、リードを強く引っ張ってしまうことは、犬の喉や気管をしめつけ、痛い思いをさせることに。愛犬の健康のためにも、愛犬が拾い食いしそうになったときのとっさの正しい対処法を知って、拾い食いを防ぐようにしましょう。
「あ!」で注意を引き、食べ物を回収
例えば、ドッグカフェで愛犬といっしょに食事をしていたとします。そのとき、手元をあやまってテーブルの食事の一部を床にこぼしてしまったり、落としてしまい、愛犬がそれを口に入れようとしました。そのとき、愛犬に拾い食いをさせないために飼い主さんはどのように対処すべきでしょうか? 愛犬が、床に落ちた食べ物に気づいて、拾い食いしそうな構えを見せたら、すかさず「あ!」と声を出して、愛犬を飼い主さんのほうに注目させ、食べ物から気をそらせましょう。愛犬が飼い主さんの声に行動を止めたら、すぐに愛犬におやつを与え、愛犬がおやつに集中している間に、床に落ちた食べ物を回収します。飼い主さんと愛犬が、床に落ちた食べ物を取り合うことになる前に、素早くおやつを出しましょう。
おやつポーチを用意しておくと便利
こうしたとっさの行動をとるためには、あらかじめおやつを用意しておくことが必要です。
日ごろから散歩のときなどに、ポーチにおやつを入れ、いつもで取り出せるようにしておくとよいでしょう。外出先や旅先でも、万一に備えて、おやつを入れたポーチを携帯すると安心です。拾い食いのほか、うっかりリードを離してしまったり、愛犬が逃げ去ろうとしたりしたときも、おやつで注意を惹くことができます。
いかがでしょうか。出かけるときは、「おやつ」を忘れずに!
参考/「いぬのきもち」2018年7月号『「とっさのキケン」のストップしつけ』(監修:SKYWAN! DOG SCHOOL代表 井原 亮先生)
文/犬神マツコ