散歩の引っ張り、散歩嫌い……どう直そう?
引っ張る、歩かない……愛犬の散歩で困ったことがある?
愛犬と散歩をするとき、自分の行きたいほうへ愛犬がリードを引っ張って歩く、逆に散歩が嫌でその場で体を伏せてしまう……なんてことはありませんか? いずれも、愛犬はどうやら「飼い主さんといっしょに歩くこと」が好きでないと言えるかもしれません。では、どうしたら、飼い主さんといっしょに散歩を楽しめるようになってくれるでしょうか?
中華街で「歩き食べ」をするつもりで
みなさんは、中華街などで中華饅頭やちまきなどを食べ歩きしたことはありますか? ふだん室内でテーブルについて食事にするのとは違って、空の青さや風を感じながら、おいしいものを食べるというのは、非日常的なムードもあいまって楽しいものです。愛犬に散歩を楽しいと思わせるコツは、ずばりこの「歩き食べ」です。中華街を食べ歩きするつもりで、愛犬が飼い主さんの横について歩いたら、目を合せて、「イイコ」とほめながら、おやつを与えましょう。「飼い主さんの横でいっしょに歩いているといいことがある」と愛犬は思い、飼い主さんと散歩をすることが楽しくなります。
また、散歩以外でも、飼い主さんから愛犬へごほうびのおやつを与える機会をたくさんつくると「飼い主さんのそばにいるといいことがある」と愛犬は思い、愛犬との絆がより深まるようになります。いっしょにボール遊びをして、ボールを口でもってきたら、ごほうびにおやつを与える、部屋で飼い主さんのそばでリラックスして座っていたら「イイコにしているね」とおやつを与えるなどしてみるとよいでしょう(※おやつを与えたら、そのカロリー分だけ主食を減らしましょう)。こうした機会を増やせば、散歩でも飼い主さんといっしょに歩きたくなるはずです。
いかがでしょうか。散歩のメリットは、単に運動することによる健康維持だけではありません。外の空気に触れ、風や匂いを感じることは犬にとって大切な刺激であり、楽しみでもあります。また、万が一の防災避難のときのためにも愛犬を外の環境に慣らしておくことはとても重要です。ぜひ愛犬といっしょの散歩、楽しんでください。
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『散歩のお悩み、なんでも答えます♪』(監修:SKYWAN! DOG SCHOOL代表 井原 亮先生)
文/犬神マツコ