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犬の「がん」最新治療事情 もしもに備えて知っておきたい

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実は三大死因のひとつ。犬も「がん」になるんです!

「がん」と聞くと、「恐ろしい病気」「不治の病」と重い気持ちになってしまう方も多いのではないかと思います。もしかしたら「『がん』は人だけがなるもの」と思っている方も、なかにはいらっしゃるのではないでしょうか?実は「がん」は、犬でも三大死因のひとつ。獣医学が発達したことにより、犬の寿命は昔にくらべてかなり延びてきました。高齢になるほど病気にかかるリスクも上がるため、今では犬の死因の第1位となってしまっているのです!

そもそも「がん」って何?

がんは細胞の「突然変異」です

犬の体は多くの細胞によってつくられていますが、体内の細胞が何らかの原因によって傷つくと、突然変異を起こすことがあります。こうなると正常な働きを失い、過剰に増殖を繰り返し、体の中で広がっていってしまうのです。これが「がん」細胞です。「がん」細胞は、健康な犬の体内にも毎日作られているものですが、通常は体の中にある免疫機能によって「がん」になる前に消されています。

しかし、犬も年齢を重ねると免疫の働きは衰えてしまいます。免疫の働きが落ちるのに従って、「がん」細胞は体内で生き残りやすくなり、生き残った「がん」細胞がかたまりになって「がん」になってしまうというわけなのです。そのほかにも、「がん」になるにはさまざまな要因がからみあうため、加齢以外の原因でも「がん」になる場合も。とくに犬は痛みや違和感を言葉で訴えることができないため、発見が遅れやすい傾向もあります。

「がん」の治療法って?

いつ訪れるかわからない「がん」だからこそ、先に治療法などを知っておけば、もしものときの助けになってくれます。代表的な治療法を見てみましょう。

外科手術

※画像はイメージです。

「がん」に侵された細胞を、外科手術によって周りの組織などとともに切除します。根治の可能性も高い治療法ですが、切除する部位によっては体の機能や臓器が失われたり、全身が回復するまでに時間がかかることもあります。

放射線治療

※画像はイメージです。

放射線を当てることで、がん細胞に侵された部位だけを治療します。がん細胞だけに治療効果が期待できますが、部位によっては皮膚や粘膜などの炎症、めまいなどの副作用があらわれる場合もあります。

化学療法(抗がん剤など)

※画像はイメージです。

点滴や注射、内服などで抗がん剤を投与することで、がん細胞の分裂を抑えたり、がん細胞を破壊する治療法です。手術後の再発や転移を防ぐ目的で、外科手術や放射線治療と組み合わせて行うことが多いです。

愛犬が「がん」と診断されたら……

まずは獣医師に相談を

愛犬が「がん」と診断されると、パニックになってしまう飼い主さんもいらっしゃるようです。でも、まずは検査などで愛犬の病状を正確に把握することが重要。飼い主さんの不安はわんちゃんにも伝わってしまいます。つらい気持ちは愛犬の前ではグッとこらえて、愛犬に今してあげられることは何なのかを、獣医師と相談しながら考えていきましょう。

治ることもあります

部位や症状にもよりますが、健康診断などで早期発見ができれば、外科手術でがん細胞を切除し、根治できることもあります。例えば、卵巣がんになってしまった14才のビション・フリーゼが、手術によって根治したケースも。

治療法の研究も進んでいます

先ほどご紹介した3つの治療法を基本として、抗がん剤以外の化学療法や、免疫治療の研究も日々進んできています。たとえば肥満細胞腫には分子標的薬を使った治療が有効と考えられています。そのほか、海外ではメラノーマに有効とされるワクチンや、ノーベル賞でいま注目されている、免疫機能を働きやすくする治療薬「オブジーボ」なども出てきています。これから研究が進めば、余命が2~3年ほど延びる可能性も。「がん」が難病といわれなくなる未来もくるかもしれませんよ!

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2018年6月号「知っておきたい 犬の『がん』」(監修:池尻大橋ペットクリニック院長 遠藤美紀先生)
イラスト/ワタナベモトム
文/影山エマ
※写真はイメージであり、実際の内容とは関係ありません。

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