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「がん」にかかっている犬の食べ方・よだれの変化とは

犬の口内にできる「がん」は、悪性度が強かったり、転移しやすかったりするものが少なくありません。
それだけに早期発見が非常に重要となりますが、次に紹介するようなしぐさや症状が見られたら要注意!
一見がんとは関係なさそうなケースですが、病気が潜んでいる可能性があるからです。
愛犬に思い当たることがないか、さっそく確認してみましょう。

食べ方がおかしい

口内のがんは、片側の歯ばかりで食べる、食べにくそうにしている、以前より食べるのが遅くなった、といったゴハンの食べ方に症状が現れることが。
愛犬にゴハンを与えたら与えっぱなしではなく、食事中の様子をチェックするようにしましょう。

よだれを垂らす/口臭がする

以前よりよだれの量が増えた、常によだれを垂らしている、口臭がする、といった症状が見られるときも、口内のがんが潜んでいる可能性があります。
「食いしん坊だからよだれが出る」「年だから口臭が……」などと勘違いしたり見逃したりしないように!

口元をひんぱんに足で触る

口まわりをやたら足でかいたりしている場合も、病気を疑ったほうがいいかも。違和感や痛みでそうしているのかもしれません。


では、これら症状がみられたとき、どのような口内のがんの可能性があるのか、代表的ながんの例を紹介します。

(がんの例)メラノーマ

「悪性黒色腫」とも言います。その名のとおり黒い色のしこりとしてあらわれることがありますが、黒色とは限らず、赤っぽく見えることも。
初期のころは、丸く小さなできもの程度にしか見えない場合もあります。
シニアになってから発症することが多く、そのため手術できないケースが少なくありません。
↑口内にできたメラノーマ。口内に不自然な盛り上がりやできものがあったら要注意。

(がんの例)扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)

歯ぐきや舌など、口内の粘膜(上皮)に発生する「がん」です。あごなど、口のまわりの骨に急速に転移していくため、進行すると骨ごと切除しなければならない場合も。
見た目の症状としては、できものというより、皮膚が盛りあがっている、皮膚がデコボコしている、もしくは潰瘍状に見えることが多いようです。
↑扁平上皮癌を患ったシー・ズー。
発見が遅れると、愛犬に苦しい思いをさせてしまうことも多い口内のがん。
日ごろから愛犬の「食べ方」に気を配り、さらに日々の歯みがきで口の中を清潔に保ちながら口内の様子をチェックするようにしたいですね。


参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ「いぬのきもち」2016年9月号『スペシャリストが今、伝えたい犬の病気』(腫瘍ページ監修:池尻大橋ペットクリニック院長 遠藤美紀先生)、
愛犬との暮らしをもっと楽しむ「いぬのきもち」2016年12月号『良性腫瘍からがんまで犬の腫瘍最新事情』(監修:池尻大橋ペットクリニック院長 遠藤美紀先生)、
愛犬との暮らしをもっと楽しむ「いぬのきもち」2018年6月号『知っておきたい犬の「がん」』(監修:池尻大橋ペットクリニック院長 遠藤美紀先生)
症例写真提供/遠藤美紀先生
文/h.taco


※症例写真以外の写真と記事に関連性はありませんので、予めご了承ください。
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