愛犬と一緒に生活をする中で、留守番が必要な場面も出てくるはず。留守番させるときは、安全な環境で、なるべくストレスのない状態で過ごさせてあげたいですね。今回は、愛犬のタイプ別に適した留守番スタイルをご紹介。あなたの愛犬はどのタイプでしょうか?
飼い主さんを後追いする【寂しがりの犬】
飼い主さんが出かける前、いつも同じ流れで準備をしているのを愛犬は見ています。犬は観察力に優れた動物。飼い主さんを後追いするほど寂しがりの犬は、その流れを見ることですでに不安感を強めてしまいます。そのため、飼い主さんが準備している様子を見せないように、愛犬をハウスに入れたら布をかけたほうが安心できるでしょう。
この方法がうまくいくように、次の2つのポイントも参考にしてみてくださいね。
ポイント①飼い主さんが家にいてもハウスに入る練習を
留守番のときにだけ愛犬をハウスに入れるようにしていると、「ハウス=留守番」と覚え、ハウスが嫌いになってしまう場合もあります。飼い主さんが家にいるときでも、ときどきハウスに入れるようにしてみましょう。
ポイント②音楽やラジオをかけて、飼い主さんがいる気配を演出
音楽やラジオを流し、愛犬をハウスに入れてから目隠しの布をかけます。こうすることで、まるで飼い主さんがずっといるかのような雰囲気を演出しましょう。早めにハウスに入れて、しばらくしてから出かけるのがポイントです。
イタズラやそそうをしない【イイコな犬】
イタズラやそそうの心配がない犬なら、成犬に限り、ある程度フリーな環境で留守番させてもOKです。ただ、行動範囲が広がればそれだけ危険度も増します。フリーな環境でも、写真のようにスペースを区切るのがおすすめ。また、万が一地震が起きた際に逃げ込めるように、クレートなどの屋根がついたハウスは必ず用意してください。
ポイント①フリーなエリアに落下しそうなものがないか確認
スペースを区切らない場合、地震の揺れで落下してきそうなものがないか、棚などをしっかり確認しましょう。危険なものはあらかじめ別の場所に置くか、固定してしまうなどの対策を忘れずに。
すべての【シニア犬】
すでに高齢の場合は、それまでの留守番スタイルを変えるとストレスを感じてしまうこともあるでしょう。基本的には今までの留守番スタイルを続けてもOKですが、屋根つきのハウスを置くことのほかに、頻尿対策としてトイレの数を増やすなどの工夫をしてみましょう。
ポイント①尿モレ対策にはタオルを使用
立ち上がるときに腹圧がかかることで、尿モレをしやすくなることがあります。そのため、ベッドやハウスなど、愛犬がよくいる場所にあらかじめタオルを敷いておくと安心です。
ポイント②高さのある家具は置かない
ソファなど高さのある家具は、シニア犬が乗り下りすると留守中にケガをしてしまうおそれがあります。そのため、留守番の部屋に置かないようにするか、難しければフェンスなどでガードして、愛犬が近付けないようにしましょう。
ポイント③留守中は洋服を着せない
動きに柔軟性がなくなってくるシニア犬は、何かの拍子に服が脱げかけて引っかかると、そのまま動けなくなることも。どうしても必要でなければ、留守中は洋服を着せないようにしてください。
留守番させることに罪悪感をもっている方へ
留守番をさせていることに罪悪感をもっていると、「せめて休日ぐらいは…」と、ドッグランや旅行などのハードルの高いお出かけを考えがちです。しかし、愛犬は普段の留守番でエネルギーが充電されている分、行った先で興奮し、ケンカなどの思わぬトラブルを起こしやすくなることもあります。また、留守番が多いことで外の刺激に触れる機会が少ないと、社会性が育ちにくく、怖がりな犬になることも多いようです。
怖がりの犬には無理のないお出かけプランを計画してあげて、普段と休日の落差をつけすぎないようにするのがポイントです。その分、散歩を長めにしたり、役立つしつけを練習したりするなど、飼い主さんと一緒に穏やかに過ごすのもいいでしょう。近所の散歩でも、いつもと違うルートや、にぎわう商店街を歩くだけでも充分刺激になりますよ。
愛犬に合った留守番スタイルを見つけて、留守番中も安心して過ごせるような環境をつくってあげましょう。そして、愛犬と一緒にいられる貴重な時間を大切に過ごしたいですね。
参考/「いぬのきもち」2018年5月号『ハイテク家電も取り入れて、より安心・より快適に♪愛犬のためのNew留守番スタイル』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」専任インストラクター 川原志津香先生)
文/kate
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。