愛犬を留守番させるときの、飼い主さんの心配ごとは尽きないもの。留守番中の様子を見ていられないからこそ、いろいろなことが気になってしまいますよね。今回は、愛犬の留守番に関して飼い主さんが疑問に思っていることに、専門家が答えます。
Q1.留守番中にトイレをしていない様子…大丈夫?
A1.短時間ならしない犬も
留守中に排泄をした様子がないと、体に悪くないか心配になってしまいますよね。留守中、犬は活動量が減って代謝も下がるため、さほどもよおすことがありません。短時間の留守番なら一度も排泄をしない犬も少なくないので、もし病気などがない健康な状態であれば心配しなくてもよいでしょう。ただ、留守中は緊張して排泄をしない犬もいるので、飼い主さんが帰宅したら、トイレを促してあげてくださいね。
Q2.留守中にフードを食べず、帰宅すると食べる。ストレスのせい?
A2.お腹が空いていないのかも
怖がりな犬や寂しがり屋の犬は、留守番のストレスからフードを食べないこともあります。ただ、短時間の留守番の場合は活動量が少ないので、単純にお腹が空いていないということも多いです。この場合、飼い主さんの帰宅後に食べるなら問題ないでしょう。フードを出しっぱなしにしていると傷んでしまうので、用意しないか、長時間の場合は自動給餌器を使ってみてもよいでしょう。
Q3.留守番の前とあと、おやつはどのタイミングであげたらいい?
A3.帰宅後、何かをしたあとに
留守番をしてくれたごほうびとしてすぐにおやつを与えても、犬は飼い主さんの帰宅に興奮したり飛びついたりしたことをほめられたと勘違いし、ますます興奮してしまう場合があります。帰宅後はまず排泄を促し落ち着かせ、オスワリなどをしたときに与えるのがおすすめです。
Q4.毎日ではなく、週1~2回の留守番はかえってストレス?
A4.慣れてしまえば大丈夫
犬は順応性が高いので、「飼い主さんもときどき出かけるんだな」と思う程度。そのため、そのサイクルに慣れてしまえば、それほど気にする必要はないでしょう。留守番させない日でも、買い物などで少しの時間家を空けるときもありますよね?日常生活の中ではランダムに留守番させることもあるでしょうから、あまり気にしなくても大丈夫です。
Q5.もうすぐ1才だけど、帰宅するといまだにうれション…
A5.帰宅後、まずはトイレに誘導
まずは、帰宅後に興奮させすぎないことが大事。クレートで留守番する犬なら大げさに声をかけず、吠えていないタイミングでクレートから出し、トイレに連れて行って排泄を促しましょう。
Q6.チャイムで吠える。留守中はチャイムや電話の音は切ったほうがいい?
A6.切るor音量を小さくする
留守中のチャイムに対する吠えは、飼い主さんが対応できないうえに、犬は「自分が吠えたことで不審者を追い払った!」と勘違いし、さらに悪化させてしまうことに。可能ならば、音は切っておいたほうがよいでしょう。切れない場合は音量を小さくして聞こえづらくすることで、激しく吠えるのを防ぐことができます。
愛犬が心配だからこそ、見ていられない時間の過ごし方も気になってしまうもの。あらかじめ疑問を解消しておくことで、飼い主さんの不安もやわらげることができるかもしれません。愛犬も飼い主さんも無理しすぎることのない留守番のかたちをつくりたいですね。
参考/「いぬのきもち」2018年5月号『ハイテク家電も取り入れて、より安心・より快適に♪愛犬のためのNew留守番スタイル』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」専任インストラクター 川原志津香先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。