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しぐさで分かる! 寒さで起こりやすいわんちゃんの病気
わんちゃんにとっても、冬は病気が悪化しやすい時期。
冬の寒さで起こりやすい病気とそのしぐさを知って、わんちゃんの健康管理に役立ててください!
あまりオシッコをしないのは「膀胱結石(ぼうこうけっせき)」かも?
「あれ?うちのコ、オシッコ回数が減ったかも…」と感じたことはありませんか?
もしかすると、「膀胱結石(ぼうこうけっせき)」の症状かもしれません。
膀胱結石は、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)やシュウ酸カルシウムなどの結晶が膀胱内にできてしまう病気。
結石が尿路に詰まると、尿が出にくくなったり、結石が尿管を傷つけて血尿が出たりします。
ふだんからオシッコの回数をチェックして、急激に回数が減ったら動物病院で相談してみましょう。
「膀胱結石」になりやすい犬種
- シェットランド・シープドッグ
- シー・ズー
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ミニチュア・ダックスフンド
など
ずっと体をかいているのは「乾性脂漏症(かんせいしろうしょう)」かも?
「乾性脂漏症(かんせいしろうしょう)」は、内分泌の異常やアレルギー、皮膚寄生虫感染、栄養バランスの偏りなどが原因で起こる、皮膚の病気。
わんちゃんがずっと体をかいてるのは、「乾性脂漏症」だからかもしれません。
「乾性脂漏症」によって皮膚に炎症が起こると、なでたときに大量にフケが出たり、皮膚に黒ずみが見られる場合があります。
とくに冬は空気が乾燥しているので、皮膚がカサカサになり、症状が悪化しやすい時期でもあります。
わんちゃんがかゆがっていたり、皮膚に異常が見られたら、動物病院へ連れて行きましょう。
「乾性脂漏症」になりやすい犬種
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- ミニチュア・ダックスフンド
- トイ・プードル
- シー・ズー
など
寒さでブルブル震えるのは「甲状腺機能低下症」かも?
わんちゃんがいつもより寒がってブルブルと震えたり、どんよりとして元気がない表情のときは「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」の疑いが。
「甲状腺機能低下症」は、甲状腺の機能が低下することによって、代謝をつかさどる甲状腺ホルモンの分泌量が低下する病気。
脱毛したり、元気がない表情〔悲観的顔貌(ひかんてきがんぼう)〕になったりするほか、寒さに極端に弱くなるため、いつもよりブルブルと震えることがあります。
わんちゃんが異常に震えているときは、温めてあげるだけでなく、動物病院に連れていきましょう。
「甲状腺機能低下症」になりやすい犬種
▪全犬種
飼い主さんがあらかじめ病気について知っていると、わんちゃんがより健やかに過ごせるようになります。
病気のサインを見逃さず、早期発見を心がけてくださいね☆
参考/「いぬのきもち」2016年12月号『冬の病気・ケガ一覧表』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生、斉藤動物病院院長 齊藤邦史先生)
症例写真提供/ノヤ動物病院、斉藤動物病院
イラスト/やのひろこ
文/UTAにゃん
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