犬にとって食事や散歩、留守番などストレスを感じる場面は日常の中にたくさんあり、世代ごとに感じやすいストレスやそれに伴う病気もあります。ここでは、全年代に共通するストレスによってみせるしぐさと、子犬期のストレスをためない工夫を解説します。
<全年代共通>ストレスによりみせるしぐさ
- あくびを繰り返す
- 体をなめ続ける
- 体をかき続ける
- 落ち着きなく歩き回る
「あれ?愛犬もこんなしぐさしているかも!」なんてことはありませんか?
本来なら犬は、好きな時間に起きて好きなものを食べて、出かけたいときにでかけます。しかし、人と暮らしていくためにはしつけが必要となるため、犬にとってはストレスを感じる場面も多くなります。そんなストレスに気づいてあげるためにも、上記にあげたすべての年代に共通するストレスサインを見逃さないようにしましょう。
子犬期はどんなことでストレスを感じるの?
母犬や兄弟犬と急に引き離されることは、子犬にとって大きなストレスになります。今までとはまったく違う環境や新しい家で、小さい子供がかまいすぎるなどすれば、すぐに疲れてしまうでしょう。また、生後数ヶ月で長時間の留守番をさせるなど、かまわなすぎることもストレスになります。
子犬期にストレスをためない工夫は?
しつけはほどほどにする
つい、しつけ本の通りにしつけなければと頑張りすぎてしまうこともあるでしょう。しかし、子犬は幼児と一緒です。長時間のしつけはストレスとなるため、飽きてしまう前にやめましょう。とくに生後6ヶ月ぐらいまでは注意が必要です。
落ち着ける場所を確保してあげる
子犬が自分の意思で、自由に行き来できて安全&安心と思える場所を作ってあげましょう。そしてその場所にいるときはそっと静かにしてあげて。すると、遊びたくなったら自分から出てきます。場所はハウスや部屋の隅の物陰などでOKです。
かまいすぎずほどよく見守って
子犬はぎゅうぎゅう触りすぎたりかまいすぎたり、無関心すぎたりするのもよくありません。遠くから見守りつつ、自由に遊ばせてあげましょう。必要に応じて手を貸してあげればOKですよ。
子犬は人の赤ちゃんと接するのと一緒と考えるとわかりやすいでしょう。かまわれすぎるとストレスと感じたり、無関心すぎればホームシックになったりします。ご紹介したしぐさを見逃さないようにして、ストレスをためない工夫を取り入れてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」『ベテラン飼い主さんも意外と知らない 愛犬のストレス事典』(監修:若山動物病院院長 若山正之先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。